格闘ゲームで喧嘩は強くならないけど…
eスポーツという言葉をよく聞くようになった。選手の中には、若い世代ばかりだけではなく私と同じアラフォー戦士もいます。そういった選手のお話はすごく勉強になり日々の励みになっている。私自身もここ一年、格闘ゲームをこっそり再開して、「ゲームと成長」について思うことをまとめてみました。
難関「昇竜コマンド」
格闘ゲームには当然、勝ち負けがある。どうせなら勝ちたい。勝ためには練習が必要です。格闘という言葉はつくものの、腕立て伏せや走り込みで上手くはならない。ゲームの上達とは機械操作の慣れである。車が教習所で練習するように、デバイスに慣れる必要があるのである。
ゲームも教習所のクランクや坂道発進(AT世代にはピンとこないかな)ごとく難関がある。それは「昇竜コマンド」である。→↓↘︎とレバーを入力した後にパンチボタンを押す。ギターのFコードのようにここでふるい落とされてしまう方も多数。筆者自身も最近まで運任せで入力してました。
上手な練習方法はプロの方々が動画にしております。餅は餅屋ということで割愛いたします。
原因の99.9%は自分
やっているつもりで昇竜拳が全然出ないとイライラして「このコントローラーぶっ壊れてんじゃねーのか」などとモノに当たってしまいがち。勝ち負けを競うゲームなので熱くなるのは当然。しかし、冷静に入力されたキーを確認すると何処かに入力漏れがあったり、早かったり、遅かったりするもの。
「機械は自分の操作に沿った挙動を示すだけ」
つまり、自分がどう操作したかを反映しただけなのです。多少、機種ごとの個体差はあるかもしれませんが、右向きで→へ入力すれば歩くか走るかをします。後退りをするようなことはほとんどありません。格闘ゲーム内の動きのほとんどは自己責任なのです。
操作とは、気持ちを手中に置くこと
機械としての特性を把握、納得しつつ、冷静にコントロールしなければ、思い通りにキャラクターを操作することは出来ません。
例えば大きな長い曲がり道を走っていることを想像してみてください。スピードを出せば早く抜けられるけど、スピードを出しすぎると外へ膨らんで壁にぶつかる。カーブから抜け出したい気持ちを抑えながら、どこまでなら外へ膨らんでも安全か冷静に判断しつつアクセルを調整する。
僕らは機械を操作しているようで、実は自分の気持ちを操縦しているのです。
結局は自分自身の心理状況を反映しています。格闘ゲームが面白いのはさらに気持ちを掻き乱してくる相手がいるということです。一流の選手はプレッシャーやノイズの中で時に冷静に、時に荒々しくプレイをすることで勝利を手にします。こういった選手の活躍を多くの方に見てほしいという気持ちです。
おまけ
この記事を書くきっかけはハイタニさんというプロプレイヤーの一言です。
「格闘ゲームは負けの理由を自分に見つけられるかどうか」
という言葉にピンときました。(ちょっと違っていたらすいません)色んなことが一気につながって文章がワワワッと出てきました。
楽しく勉強になるなんてゲームっていいな〜