父は意外と元気だった
夕方、私とパートナーと、と両親の家に行った。娘(19歳)はネイルサロンの帰りに寄ってもらった。
娘は次の日成人式だから、ばっちりネイルを仕込みたいのだった。
ちょうど、両親は夕飯を食べるところで、母のお箱のローストビーフとレタスサラダとじゃがいもが用意されていて
私とパートナーもつまみながら話した。
食欲は出てきて、時々痛むのが辛そうだったが
ご飯を食べれるのは喜ばしかった。
先生と話したことを聞いたが、やはり絶望的らしく
もう仕方がねえと開き直ることにしたらしい。
父に悪いと思うのと、一緒に飲めないのがつまらない母は
いつも水を飲んでるフリをして、白ワインを飲んでいるらしい。
一人で飲む酒はつまらないとぼやいていた。
気を使わない二人だと思っていたが、意外と気を使うんだなあと新しい発見だった。
久しぶりに飲む相手がいる母は、嬉しそうで
私のパートナーとお酒を楽しんでいた。私は車だったから飲まなかった。
娘が来て、みんなで話した。
明日の成人式の話や、病気の話をしながら
両親のなめそれや、どうして好きになったか?どうやって付き合うことになったかなど質問責めになり
嬉しそうに答えている母であったが
1時間ほどしてバツが悪くなったのか父はお休みと痛そうな顔をして
寝室へ行った。
20時だった。
2時間くらい母と父の恋物語を聞いて
私たちも明日早いと帰ることにした。
帰り際に、パートナーが母に抱きついて泣いていた。
泣き虫な男だ。
でも、父が少し元気なので安心した。