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『彦星誘拐』(毎週ショートショートnote)

織姫は考えていた。
「彦星に会えるのは年に1回。
かれこれ2,600年以上こうしてるけど
毎日会えたとして365日で割るとたった7年ちょっと。
いくらお父様のいいつけでも、これはないんじゃない?」
そこで織姫はある計画を立てた。
(よし、彦星を誘拐してしまおう)
牛飼いである彦星のこと。
牛がいなくなればきっと探しに出るはず。
そこを一気に、、、。
織姫は手助けしてくれる友人に声を掛けることにした。
二人の関係を知る友人は二つ返事で快諾してくれた。

しかし、彦星も同じタイミングでまったく同じことを
考えていようとは思いもよらなかった。
織った反物がなくなれば織姫はきっと探しに出るはず。
そこを一気に、、、。
彦星は友人に声を掛けた。

しかし牛とは違い反物は家の中。
織姫は空き巣が出たと警察に被害届けを提出。
捕まった友人は彦星の指示であることを白状してしまった。
かくして警察に追われることとなった彦星。
それを誘拐した織姫。
二人の行く末はこれいかに。

(410文字)


<あとがき>
最近、アイデアが浮かばなくて毎週ショートショートnoteが
隔週ショートショートnoteになってしまっている。
反省、、、。

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