『タイムスリップコップ②』(毎週ショートショートnote)
時空を超えるのに道具を使うのがタイムトラベル、
自分の能力がタイムリープ、
偶然起こるのがタイムスリップです。
つまり、道具も能力も持っていない僕でも
タイムスリップなら出来る、ということです。
そこでタイムスリップに絞って研究することにしました。
まずは時空とは何か、百科辞典で調べてみました。
時間と空間が互いにその一部を交換しあって
1つの四次元時空間を形成すること、と書いてありました。
例えば僕が今、こうして目の前に書いた四角形を
サイコロのように6面体にして出来た空間は
時間と交換しあっていて、そのうちそこに
四次元空間が形成されることになります。
つまり時空です。
これを超えればタイムスリップできるというわけです。
僕は今、ここに透明なコップを置きました。
コップの中の空間が時間と交換しあって
四次元空間が形成されたら金魚で実験です。
そして次には大きな水槽を使って
僕はみんなの目の前でタイムスリップします。
これが僕の夏の自由研究です。
(410文字)