『星の旅人たち』

 アマプラで無料だった『星の旅人たち』という映画を見た。悪くなかった。というか十分に“良かった”だと思う。ものを感じる力が衰えているので映画の機微に感じ入ることができない。
 (この映画を見たからという訳ではないが)人生には信仰が必要であるとしばしば感じている。でなければ資本主義のイデオロギーや、自分の属する組織、卑近な小社会のパラダイムに染まり切ってしまう。人はそういうふうにできている。
 このサイトnote.com一つとってみても、新しくてキラキラしたゴミで溢れ返ってて、ありもしない需要を喚起し、まるでそこに価値があるかのように煽り立て、ほとんど無価値なものに意識高い俗物の志向(嗜好)を駆り立てようとする薄っぺらな記事ばかりだ。
 「意味」とか「信仰」とか「目的」とか、人生には切実にそういうものが必要で、気を確かに持たないと偽物を掴まされてしまう。
 読んだり書いたりする恵まれた環境があり、少しばかりの時間まだ時々はなんとか働く頭がある。なんとか活用していきたい。
 SNSのフィードに食いついて集中力を浪費して、目の前にチラつかされた即時報酬を追い求めるうちに人生が終わってしまう。不毛なことだ。本当にやるべきことを考えたい。

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