[18] NERU-武芸道行-
昔良くあった正統派格闘マンガ。今更これやるのも古いし打ち切りになると思ってた。なんか絵が見づらくてあんまり読んでなかった。
そもそも、本来の話をすれば、少年マンガの読者層はどんどん入れ替わっていくはずなので「今更古い」なんて評価はそもそも出ないはず。少年たちは昨日今日この世に産まれたばかりでまず昔を知らないんだから使い古されたネタでも新鮮に読んでくれるはずだった。
オールドボーイが卒業せずに少年ジャンプを読み続けてるのが悪い。作品が時代に合ってない…というのは多少はあるかも知れないけどそれよりも読者層に合ってないことの方が問題じゃないかという気がする。裏付けはないけどそんな気がする。
あと腐女子がストレスなく読めてBL二次創作を楽しめるような作品でないと少年ジャンプで生き残れない。多分そう。少年ジャンプ購買層に占める女性比率はみんなが思ってるよりかなり高いのではないかという気がしてる。
その影がどこに見出されるかというと、——近年お色気要素が不自然なほど徹底して排除されてるのに気付かないだろうか。いつの間にかペンペン草も残らないほどだ。まるで月蝕のように《少年マンガには当然あるべきはずだった健全なお色気》を覆い隠していく。それは僕たちには観測できない読者層その総体の陰なのだ。
ちょっとしたエロがやたら厳しく取り締まられてるのは多分腐女子の機嫌を損ねたくないから。きっとそうに違いない。ストーリーに何の脈絡も必然性もなく突然現われるお色気サービスにやたら厳しいよね。その割に腐女子向けの符丁はチラチラ見え隠れするあたり単なる多数派による横暴じゃないのかという気もする。(商業誌は売れる方が正義だし別にいい。)
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