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スクラムマスターは何をする人?
はじめに
こんにちは。株式会社カオナビのなかむらです。
この度、先日のRSGT2025に参加したことをきっかけに、そのままの勢いでスクラムマスターをやってみることになりました。
「スクラムマスターやってみたい!」と勢いで宣言してみたものの、立ち止まって改めて考えてみるとスクラムマスターって何をやる人だっけ…?となってしまいました。
この記事では、スクラムガイドを基に、プロダクトオーナーと照らし合わせながら「スクラムマスターとは」をまとめてみようと思います。
プロダクトオーナーと照らし合わせて考えてみる
「スクラムマスター」とは?を理解するには、他のロールがどのような部分に責任を持っている人なのか、というのを踏まえるとわかりやすいと感じました。
今回はプロダクトオーナーの役割と照らし合わせて、スクラムマスターの役割を考えてみます。
プロダクトオーナーはどこに責任を持つのか
プロダクトオーナーは、スクラムチームから⽣み出されるプロダクトの価値を最⼤化すること の結果に責任を持つ。組織・スクラムチーム・個⼈によって、その⽅法はさまざまである。
スクラムマスターはどこに責任を持つのか
スクラムマスターは、スクラムガイドで定義されたスクラムを確⽴させることの結果に責任を持つ。スクラムマスターは、スクラムチームと組織において、スクラムの理論とプラクティス を全員に理解してもらえるよう⽀援することで、その責任を果たす。 スクラムマスターは、スクラムチームの有効性に責任を持つ。スクラムマスターは、スクラム チームがスクラムフレームワーク内でプラクティスを改善できるようにすることで、その責任 を果たす。
以上をまとめると
プロダクトオーナーは「プロダクトの価値を最大化することに責任を持つ」
スクラムマスターは「スクラムガイドで定義されたスクラムを確⽴させることの結果に責任を持つ」
という内容になります。
Ryuzeeさんの記事から
また、スクラムガイドに書かれた内容についてよりわかりやすく解釈できそうなRyuzeeさんの記事があったのでそちらも紹介します
ここでは、
スクラムではプロダクトオーナーとスクラムマスターに分離することで、プロダクトの部分とプロセスの部分のバランスが取れるようになっています。
プロダクトオーナーが開発者のキャパシティを超えてムリさせ続けようと思っても、プロセスに責任を持つスクラムマスターはスクラムチームが持続可能な形で仕事をしていることに責任を持つため、プロダクトオーナーの暴走を止めるのが仕事になります。
といった内容が述べられていました。
ここから、プロダクトオーナーとスクラムマスターの関係性は以下だと解釈しました。
プロダクトオーナーは「プロダクトの価値に責任を持つ」
スクラムマスターは「プロセス」に責任を持つ
(場合によっては)チームが持続可能な仕事をできるようにバランスを取る
最後に
今回は、スクラムマスターについて理解する最初の一歩としてプロダクトオーナーとの関係性についてまとめてみました。
実際は開発者やステークホルダーとの関係性などもあり、それらを踏まえるとまた違う見え方があると思うので、別の機会でまとめてみようと思います。