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「痩せたい」に隠れた“いなくなりたい”という気持ち

私はやっぱりご飯を食べるのが下手だ。
人の美味しいと笑う顔が好きなくせに自分の好きな食べ物は思いつかないし自分の食事内容には全く興味が無い。
お腹は空くしなにか食べたいという感情はあるけど具体的に食べたいものは別にない。でもそれは食べたくもないものでお腹を満たしたくないし、カロリーを摂取したくないということ。だからね、ずーーーーーーっと何も満たされていないんだよ。

私だってみんなと同じように笑いながらサイゼリヤでミラノ風ドリアを食べたいし、ドリンクバーで何も考えずにジュースが飲みたい。誰かが作ってくれたお菓子をちゃんと食べたいし、学校終わりにみんなでポテトが食べたかった。タピオカを飲んで不安な気持ちになりたくなかった。サラダにはドレッシングをかけたかったし、揚げ物もちゃんとおいしいと思いたかったしソースをかけずに味のしないまま食べたくなかった。食べ終わって「食べちゃった」と思いたくなかった。無理やり食事を摂りたくなかった。純粋に食べたいものを好きな人と食べておいしいと言いたかった。薬を飲まなきゃいけないから、と言ってごはんを義務にしたくなかった。気分が明るくなる薬がどうか少しでも効きますようにと思いながらもう何の味もしないブラックコーヒーで飲みたくなかった。

でも私にはごはんをおいしいと思いながら食べられる権利はない。食べなくてもいいぐらいのことしかしていないよ。自己肯定感がどんどん下がっていく。大好きな人とご飯を食べたはずなのにすごく悪いことをした気分になる。毎日何もできていないのにおいしいと思ってしまってごめんなさい。本当は私なんかじゃなくてもっと生きなきゃいけない人がいて、本当にごはんをちゃんと食べないといけない人がいるのにこんな人間が生きてしまっている。ごめんなさいの気持ちばっかり大きくなって出来ることなら、いなくなりたい
この気持ちをどう表現したらいいのか分からなくて私は痩せたいと言っている。この世に占める体積を出来るだけ小さくしたい、いてもいなくても変わらないから周りに迷惑かけないようにしないといけない。自分が異物であるということを自覚して、これ以上邪魔にならないように行動を選択して何とか生きているんです。本当はやりたいことだってあるし、行きたいところも会いたい人もいて、死にたくなんてない出来る限り私も幸せに生きたいと思うのにそれを自分が一番許せないんです。だから私なんかと一緒にいないほうがいいよ、って こんな人間が生きててごめんねって

本当は痩せてなくてもいいのにな、ただ生きてるだけでいいんだよっていつも私が言ってるのにな、誰かに許してもらうために生きてるわけじゃないのにな、自分で自分の首を絞めてるのは分かってるんだけどこれしか生き方を知らないからこそ今更どうにもできないな、本当はこんな思いしながら生きたくなんかないのにな

でもこの考え方はもう仕方がないことなんだと思うしかない気もする。自己肯定感が低いからこそ自分で自分を認めてあげられない人の気持ちが少し分かるし、手に傷痕があるからこそ自分を傷つける痛みで自分が存在してることを確認する人の気持ちも少し分かる気がする。薬に頼って眠りにつくからこそ朝が来るのに耐えられなくて眠れない人の気持ちが少しだけ分かるよ。ひとが離れてく瞬間を鮮明に覚えているからこそ私は貴方をひとりにはしないよ。私には幸せに生きていく資格がないけど私の周りにいてくれる素敵なひとがどうか毎日幸せに、どうか毎日穏やかに生きられるならそれでいいと思うよ。私は何もできないからここに存在している価値がないと思うけど伝えたいことは伝えられる距離にいてくれるうちに言わないといけないし、私の言葉がひとの助けになればいいな。生きてていい理由は見つからないけど見つかるまではなりたい自分になれるようにしぶとく生きてみようと今は思ってるよ。一生私は いなくなりたい と思いながら生きるだろうけどこれは後ろ向きなことではなくていなくなりたいと思いながらなんだかんだ生きちゃうと思うから多分まだ全然大丈夫だな。

今日も頑張る貴方がそのままで、このままこうして生きていてもいいのかもしれない と思えるような優しい世界にしてみせるよ。他人の言うことに貴方の感情が負けちゃだめだよ。他の人を見て「えらいな~」じゃないんだよ貴方がいちばんえらいよ毎日しんどいのに頑張って生きてていちばんえらい、そんなに無理して幸せになろうとしなくていいよ貴方が毎日ご機嫌でいる為に生きてていいんだよ。大概大丈夫になるよ。

毎日毎日強くなくていいからとりあえず一緒に生きませんか、

私の文章で人生が小さじ1杯だけでも楽になりますように、そんな思いを込めて記事を描いています。 サポートして下さった貴方と、いつか珈琲が飲めますように⋆͛☽.゚