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食べ物たちの遺影

私はまだ、ごはんを”美味しく”食べることが出来ない。
もう摂食障害7年生だ。
こんなにも長い時間をかけて私は一歩も進むことが出来ていないどころか事態は悪化している。

本当はなにも頑張っていなくてもごはんって食べてもいいんだって、
訳分かんなくない??
死ななくてよかったはずのひとが死んでしまったからって、
死にたいって思っちゃダメだって思わなくていい??
私が死ねばよかったのになんて思わなくていいの??

お腹がいっぱいで幸せ、なんて気持ちいつになったら取り戻すことが出来るのだろう。
お腹がいっぱいになると罪悪感から自分を傷つけてしまう疾患、か。



今までに投げかけられてきた言葉はずっと私のなかに残っているし、
摂食障害の加速材料になりすぎる。
「痩せててうらやましい」‐だってそれだけがんばってるんだもん
「もっと食べなよ」‐なんで太らせようとするの

小さい頃からずっとおさかなは頑張り屋さんだ、と言われてきた。
頑張っててえらいね、すごいね、って褒められてきた。
頑張ることで認められて、ここに居ていいんだと思うことが出来て、
頑張ることが出来る自分のすがたは嫌いじゃなかった。
まさか、その”頑張り屋さん”の私自身にこんなに長い間苦しめられるとは思ってもいなかった。


『外出自粛が呼びかけられる中、拒食や過食を繰り返す摂食障害の症状の悪化が懸念されています。』
と、NHKが言っているが『懸念されています』じゃねぇよ、
これでも出来ることはやってんだよ、それでも尚摂食障害なんだよどうせ分かんないだろうが分かんないんだから黙っててくれよ、
あの頃の私に戻して、出来ないのならば殺して、って本気で思っている私の気持ちも分からないくせに
死ぬなとか生きろとか好き勝手言ってくれるけど、死んでほしくないなら生かしてくれよ
軽々しく死ぬなって言うけれど生きる為に頑張んなきゃいけないのは私なんだよ
摂食にならなければならなければチューブとか指とか腹筋とか知ることはなかったし、
鬱にならなければ綺麗な腕で居られたし、薬も飲まなくてよかったし、人生「なんで?」ばっかりだよ。
今日も死にたいし疲れたしなにもかも放棄したいけど、そんなことにはいかないし、今日も明日も生きていかないとだめなんだ。

自分の機嫌ぐらい自分でとれって言ったあなたへ、
自分で簡単に舵が取れる感情の起伏で良かったね。



みんなは、食事が苦しみでないならどうか、どうかそのままで居てね
生きる為の必須事項が生きる気力を失う要因にならないでいてね。

私の文章で人生が小さじ1杯だけでも楽になりますように、そんな思いを込めて記事を描いています。 サポートして下さった貴方と、いつか珈琲が飲めますように⋆͛☽.゚