私が写真に写したいものは、ね

新しいカメラを買った。
OLYMPUSのかわいいカメラ。まだ外に持っていったことはないんだけどもう既に愛おしさがすごい。なんたってまず形がかわいい。レンズフードまで付けちゃう。ほらかわいい。本体の形がなんというかほんとにかわいいのよ。欲張りだから14-150㎜のレンズ付けちゃってだいぶ重たいんだけどね、かわいさには勝てないなぁ。

私はなんでカメラを持つようになったんだっけ。
それはね、「私から見た貴方がどれだけ素敵に見えているのかを知ってほしい」からだよ。だから私はひとの写真を撮るのが好きなんだ、私の周りで笑ってくれている貴方はこんなに素敵な顔で笑っているんだ。いい顔してるよ?
多分初めはこんなこと考えながらは撮ってなかった、自分が実際に見る景色がファインダー越しだと全然違う景色に見える。この景色を一緒に見ようよ、って気持ちだったはずだ。

だけど最近私はカメラを持つのがなんというか少し怖い。自分の見る景色に自信がなくなったのではなく、自分の撮る写真に自信がなくなったんだよ。私なんかがこの笑顔を撮っていいのか、この瞬間を残すのはこれが正解なのか、私が写真を撮る意味はなんだったっけ。今この瞬間の貴方は今しかいないのにこんな写真しか撮れなくてごめんね。貴方はもっと素敵な人なのにね、もっと素敵に写せる人になれるかな。なりたいな。
自信がないよ、自分が生み出すもの全てに対して全く自信がない。私が自分の撮った写真ですきだな、と思うのは被写体がいいからだよ。私の技術ではないよ。
でもいつかもっと素敵に撮ってみせるから、自分で好きだと思えるような写真が撮れるようになるから、それまでこのカメラという趣味を手放したくないから、自信がないなりにカメラを携えて歩くのは好きだから、貴方の記憶に少しでも残る写真であれたら、ふとした瞬間に私の撮った写真を思い出してくれたらな、と思う。
怖いけど、こわいこわいって言っていつまでも変わらない変われないのは心底かっこわるいじゃないか。頑張らなきゃ、頑張らなきゃいけないことだらけだ。強くなろうね、

でも思っちゃうんだけど誰かのことを撮るということは私はそこに映らないということなんだよ、いや分かってる当たり前のことなんだよちょっとさみしいとかそんなこと言わないよ、その代わり私は貴方が知らないまま通り過ぎていく貴方自身を覚えておこうと思う、とんでもなく素敵な人だ、あっ自分ってこんな顔してるんだ幸せそうだなって思ってもらえたらいいな私が良いと思ったその瞬間を貴方も好きだと言ってくれたらいいな、これはカメラを持つ人の特権だよ。私から見える最高で最強な貴方がどれほど素敵な人なのか、を切り取れるんだよ素敵でしょ?
だからね今度は一緒にカメラを持って出かけようよ、
貴方から見える景色は 貴方が過ごす季節は ファインダー越しの貴方の世界は


私の文章で人生が小さじ1杯だけでも楽になりますように、そんな思いを込めて記事を描いています。 サポートして下さった貴方と、いつか珈琲が飲めますように⋆͛☽.゚