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貴方はいいこだよ、

今日は、私が貴方と話すようになったきっかけでも思い出してみようかな。
大学に入って、クラスが名前の順で2つに分けられて、貴方はその1番目。
必修授業では名前の順だからどうしても近くの場所にはいなかったけど、選択授業で私がバスケットボールをしてたの覚えてる?
ずっと貴方は輝いていたよ。
1回生のときの私は誰かに話しかけることがものすごく苦手で、春学期はきっと1度も喋っていないと思う。
バスケットボールをしながら、周りの人と声を掛け合いながら試合に出る貴方は眩しかった。
かっこいい、と同時に少し怖かったのは内緒ね。
秋学期の実習で同じ班だったのがきっかけかもしれない。
毎回けらけら笑いながら作ったり、説明聞きながら寝ちゃったり、
私が休んでしまったらさみしかった!!!なんて言ってくれて、ごめんね嬉しかったよ。

2回生になって、私が髪の毛を切って、
毎日のように「かっこいい!」って言い続けてくれてありがとう。
貴方のおかげで私は何回も何回も泣かずに済んだことがある。
隣に居て、気付いたら手を握られていたり、
横の席で寝てるのを隠し撮りしてみたり、
貴方と一緒に撮った写真も動画も全部、元気がないときに見ているよ。
一緒に作った栗の甘露煮、美味しかったね。ちゃんと食べられたよ。


今では、私は本当に貴方と話すことが出来てよかったと思う。
私は貴方の優しさに何回も助けてもらった。
学校に行けば貴方が居る。
それだけで頑張れていたときだってもちろんある。
あまり顔を見て言えたことはないけれど、本当に大好きだ。

貴方が毎日頑張っていて、周りのひとには見えない敵に立ち向かっているのを見ていた。
貴方のしんどさが分かるよ、きっと大丈夫になるよ。なんて無責任なことは言えない。
だけど、貴方は自分以外の誰かが発するしんどいに敏感で、どんなときでも無視せずに声を掛けてくれる。
貴方がくれるそんな優しさで私は前が向けていたのかもしれない。

頑張らなくていい、と貴方は何回も伝えてくれた。
だけど、貴方はきっと自分に「頑張らないと」って呪いをかけ続けているんだと思う。
自分が笑って居なくちゃ周りにひとが居なくなってしまうような気がしてしまうよね。
だって笑ってないと生き辛い、そんなこと言われなくても痛いほど分かっているもんね。
貴方が私が居ることで頑張れるのならなんだってしてあげたい、
毎日一緒に笑っていたい、
無理せず貴方とご飯を食べたい、
自分を傷つけないと生きていけない気持ちは分かるつもりだよ。
血が出なくたって、痛いと感じなくたって、傷が残るという事実が悲しいよ。
貴方が確かに今日を生きた証拠ではあるけれど、傷で居場所を作らないで。
貴方の居場所は私が作るよ。
なにがしんどくて、つらくて、頑張れなくなってしまっているのかなんて分かんないよね。
たいして味もしないあの液体が流れているのを見たって現状が変わらないのに気付いてしまっているもんね。
傷が治ったってまた増えていくし、傷と傷跡だけが増えて、それに頼らないと生きられない自分が情けなくて、しんどいね。
でも私は傷と傷跡に頼ってでも貴方が生きていることが嬉しいよ。
お互いにずっと背負うものが大きすぎるね。
私が居場所になるし、大丈夫にするよ。
今日も生きた貴方は本当に強いよ、頑張ったね。

元気になったら会おう、なんて言ってたらずっと会えないような気がしてしまう弱い私だけどさ、
雨が降った後に虹を見ると必ず貴方を思い出すよ。
そういえばあけましておめでとうって言えてないね、どうか今年もよろしくお願いします。
給食実習頑張ってね、だめだったら私と一緒に卒業しようよ☁︎
貴方が私を置いていかないように、私も貴方を置いていかないから。
虹が綺麗だよ。

私の文章で人生が小さじ1杯だけでも楽になりますように、そんな思いを込めて記事を描いています。 サポートして下さった貴方と、いつか珈琲が飲めますように⋆͛☽.゚