人生は「学び」で出来ている、と気づいた日
常々「せっかくの人生、やりたいことに耳を傾け、意義のある時間を送りたい!」と思いながら生きているつもりです。
特にこの数年、まるでスナフキンのようにいくつかの場所を移り住んできましたが、ここにきて、ふと振り返ってみたら「無駄なことなんて、なんにもないんだな」と気がつきました。
職業も場所も点々としてきたけれど、当時こそ「何のためにやっているんだか・・」と苦しく感じられる時期があったとしても、後から「あれ?意外と役に立っている」なんてことは、往々にしてあるもの。
やっぱり自分だけの時間と経験って、ひとつの線で繋がるもののようです。
国内外問わず、拠点を変えてきた理由
旅行以外ではほとんど東京を出たことのなかった身として、やっぱり実際に行ってみなきゃ分からないこと・知り得ないことって、たくさんあるなあ、と思ったからです。
メディアの発達とともに、おびただしい量の情報が溢れかえるこのご時世ですら、百聞や一見にしかずってその通り!と改めて感じる場面、たくさんあります。
拠点を変えることで、環境や景色が変わり、周りの人や文化が変われば、自分の考え方・価値観が変わることなんて、ザラにあるわけです。
今よく考えたら、社会人になって一人暮らしを始めて、再度実家に戻って以降、1年以上同じ場所に居を構えたことがないらしい。あらま。
長期的に同じ場所で暮らせば暮らすほど、ローカルの文化や事情を、良くも悪くもよく理解できるのって、とてもいいことだなあ、と個人的には羨ましく思っています。定点観測の大切さって、ある。
けれど一方で、今まで数週間〜1年と、様々なスパンで様々な場所に暮らしてみたけれど、それでもやっぱり、行った場所・タイミングでなければ出会えないものや体験ってのもまた、あるもんです。
現在のリトアニア暮らしでも、前回まで「いいところばかり見てきた」わたしの中でのリトアニアのイメージが、いい意味でどんどん塗り替えられています。
とにかく、ちょっとでも「気になる」「やってみたいかも」と思ったら、タイミングさえ合うのならやってみるのが一番。
やってみて「なんか違うかも?」も含めて、全部の経験が「学び」になるから。やってみなきゃ、わからなかったことなんだし。
語学を学ぶのは、新たな学びのため
未だに喋るにも読むにも不便のある英語をはじめ、ドイツ語やノルウェー語・スウェーデン語・そして今はリトアニア語をかじっている。
全ては、その言語でしか得られない文化や発見を学ぶため、に尽きます。
ひとつでもふたつでも、理解できる言葉の数が増えれば増えるほど、リーチできる情報って多くなる。
そもそも日本語だけで得られる情報には、限界があるんだな〜というのは、実際に英語でリサーチを始めるようになってから痛感したこと。
言わずもがな、現地のことを知るには、現地語を学ぶのがいちばんの近道。というか、他に選択肢がない、と思うほど。
移住に際しては、これまで現地で暮らしたいから現地語を学ぶ、という基本スタンスとともに、現地語を学ぶためにも英語が必要、と判断してスローペースで学び続けてきました。
ほんっとうに「英語への苦手意識」は未だに抜けませんが、それでも今、新たな分野を学んだり、情報を仕入れたいと思ったら、自然に「英語で調べ・学ぶ」という習慣が身についた。
ここにきて、あんなに「できるわけがない」と思い続けてきた英語ですら、意外な形で、わたしの人生にとって大きな学びのきっかけを与えてくれるツールになったのです。
人によって情報の取り方はさまざまだと思いますが、言い回しひとつ・ニュースひとつとっても「へえ、知らなかった〜!」の連続が毎日起こる現代だからこそ、面白いのかもしれません。
これから学びたい(新規&実践して学びを深めたい)リスト
現時点、思いつく限りで、ウィッシュリストにしてみました。
実際にいくつか挙げてみて、全体的に随分前から「やってみたいなあ」「興味があるかも」と、やんわり夢想してきたテーマが多いかも。
多いので、簡潔に箇条書きでいきます。今後の自分への記録も兼ねて。
・衣食住の自給自足(自然農・パーマカルチャー・民芸)
今までずっと書いてきた話から、もっと具現化して実践したいことたち。
手仕事による衣服や暮らしの道具づくりや、食の自給はもちろんのこと、季節の恵みをいただいた発酵・保存食づくりとか、地域や国全体に伝わる民芸とか、野良着とかセルフビルドと。
そういうのも含めて、自分でできることを幅広く増やしていきたいです。
・「モノを厳選し、長く使う暮らし方」の実践
以前、自分の暮らし方がゼロウェイストに限りなく近いという話を書きましたが、現状はまだまだスーパーで食料を調達する機会が多いので包装ゴミが出たりする。
小さめのレジ袋に溜まるゴミを、2週間に1度くらい出しに行く、くらいに量は少ないのですが、自給や自家製で解決できることってかなり多いはず。
食に限らず、この3年くらい、日々の隙間に草木染をずっと取り入れてきたけれど、同時にあるものづくりへの葛藤も含めて、今後どのように暮らしの中た体現していくかを模索中。
自然素材を取り入れるにしても、できるだけ「新しく作る」を減らしたいです。
プランとしては、古布の再利用や、みんなの持ち物のお直し・染め直しをライフワークの一環に取り入れたいな、と。まあまあ、様子見です。
・植物(野草・ハーブ・植物療法)
これも、前々からずっと知りたいな〜と思ってきたことのひとつ。
学生の頃から、ハーブの本とかをちょこちょこ集めたり、自分のできる範囲でハーブを育ててお茶にしたりと、実践はしているものの、もっとこう、植物を暮らしに取り入れるための基礎知識を、自分の中に築きたいというか。
リトアニアでも日本でも身近な存在である野草を中心に、地産地消の意味も込めて、野草博士みたいになりたいです。
アロマとか美容系というよりは、民間療法に伝わるお茶や薬・あと調理方法の活用術を知りたいし、薬効の知識をベースに草木染めをしたい、というのもある。
その土地に根付く植物を用いた「自然と人とが寄り添う暮らし方」の探求の一環として、ね。
・マクロビオティック(中医学)
高校生の頃は料理部でしたが、調理室にある「マクロビ」の本を見かけたのが始まり。
そこからずっと興味のある分野だけど、特に資格について考えておらず、手をつけてきませんでした。
2年前、料理研究家・中島デコさんのいるエコヴィレッジに1年住んで、体感として得たものはたくさんある(マクロビは食のメソッドにとどまらない、というポイントはとても大事!)けれど、やはりちょっと理論の部分も知りたいな、と、やっと思うように。
直感+知識で、より日々の暮らしに深く根ざしたいテーマです。
・文章での発信(媒体とわず+オウンメディア?)
全体的に「暮らしにまつわる実践」をやりたいとはいえ、学生の頃から日記やブログを絶やさなかったわたしにとって、やはり「書くこと」を通したアウトプットは欠かせないようです。
今はクライアントワークが中心ですが、このnoteで綴っているような「自分が手の届く範囲で暮らしを考える」を軸にしたテーマは、よっぽど忙しくならない限り、この先も続けたいな〜と思っています。
というか、そもそも「余裕がないほど忙しい日々」を永遠に送りたくなくて、今のようなライフスタイルに落ち着いているのだけど。
現在はWebが中心ですが、ゆくゆくは雑誌やフリーペーパー・ZINEのような紙媒体を通して発信したいな〜と考えている。
あとは、遠くない将来、もっとトータルで自分らしい(つまり、デザインの雰囲気も含めた)オウンメディアを作れたらいいのかな?なんて考えていますが、どうなのでしょう。ぜひアドバイスください。
未来の自分のための備忘録として。また文章として書き残すことで、誰かに小さな勇気と発見を与えられたら、うれしいな。