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『スキップとローファー』抜粋、劣等感と努力について
こんにちは!社交不安克服カウンセラーの野田新菜です!
今回はTVアニメ化もされた『スキップとローファー』を題材に「劣等感と努力」に話していこうと思います。
特に多感な高校生のお年頃だと、劣等感で悩むことがありますよね。
私も過去は劣等感で押し潰され、しまいには鼻血を出して倒れる始末でした(笑)
この『スキップとローファー』という作品ですが、私は「10代の人間関係の教科書」だと思っています。
そのくらい、等身大の高校生を描くのが上手いです。
全キャラクターに共感しすぎて、ですよねと、頷きながら読んでいました(笑)
中でも私が一番応援したくなる登場人物が、江頭ミカという、とっても頑張り屋さんな女の子です。
ミカさんは過去に学校で理不尽な扱いをされたりと苦い経験を持っていました。
見た目にもコンプレックスを持っていて、自分のステータスを気にしているんですね。
それでも何くそと、ファッションやメイクを勉強し、私生活でも甘いものを控えたりと、すごい努力をして今のキラキラした地位を手に入れました。
ストーリーの序盤は自分が良いなと思った人に近づくために周りの人を利用したり、ちょいと余裕のなさも見受けられますが、そこがまた高校生らしいなとも思います。
作中ではクラスマッチという球技大会みたいな行事がありまして、経験者の江頭ミカさんは主人公の女の子、岩倉美津未(みつみ)さんにバレーボールの自主練を協力することになります。
「な〜んで私がこんなこと」と嫌そうな顔をして言ってはいるものの、しっかりスパルタレッスンをしてくれているのもミカさんの優しさが伺えます。
ミカさんと主人公のみつみさんは後日また自主練しに体育館に行くのですが、自主練のスペースを遊びで使っている二人の上級生に取られていて、動揺します。
それでも主人公のみつみさんが上級生に声をかけたり、通りかかった先輩のおかげもあり、無事に解決します。
一方のミカさんは理不尽な扱いをされた苦い経験を思い出し、名前も忘れない許さねぇと腹を立てました。
ミカさんはみつみさんに「ああいうのは関わっちゃダメ!」と言うのですが、みつみさんはそんなことよりも助けてくれた先輩のことを話にあげていたのです。
その時にミカさんは気づき、次のようなことを言うんですね。
きっとこういうところだ
私がムカつく奴の名前をふたつ覚えてる間に 岩倉さんは親切にしてくれた人の名前をひとつ覚えるんだろう
とびきりの美人でもなければ
純粋でまっすぐにもなれない
私を一体誰が選ぶ?
このセリフの間にも他の登場人物が出てくるのですが、そこは割愛しますね。
私はこのセリフから、ミカさんは心の底では他人との比較で苦しんでいるけど、だからこそ他人をよく観察することができて相手の良いところも分かるんだろうなと感じました。
「とびきりの美人でもなければ」で外見の差、「純粋でまっすぐにもなれない」で中身の差を表していますね。
ミカさんのように、劣等感は頑張る原動力にもなります。
この作品で私が良いなと感じたのは「そんな努力をしなくてもミカさんはそのままでいいんだよ」ではなく、まずは「今までたくさん努力してきたんだね」という方向にストーリーを進めているところです。
どんなに周りに合わせようとしようが、どんなに周りと比較して苦しもうが、本人の努力があって今があるという事実は変わりない。
そこを受け入れてもらえることは、とっても嬉しいと思うんですよね。
自分の良さとか努力を見てくれる、わかってくれる人がそばにいることがとても大切だってことがわかります。
自分を取り繕ってまで頑張る必要はないけれど、そういう経験はあっても良いと思うんです。
どんな経験も財産になりますからね^ ^
学校生活だけでなく人間関係においては、どんな人が周りにいるか、どんな人と関わるかが非常に大事です。
それに、周りにどんな人がいるかは決して運ゲーではなく、自分がどういう人間かで決まります。
友人の大切さについても、私はこの作品からたくさん教わりました。
それはまた別の記事にして投稿しようと思います。
本作品はTVアニメ化もしているので、お時間のある時に是非観てみてください^ ^
今回の話は以上となります。
おわりに
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