友達との旅行を楽しめなかった17歳の私へ
私は友達と旅行に行くのが苦手だった。
相手がどう思っているのか、常に無意識に考えてしまう私にとって
何時間も人と一緒にいるのはとてもエネルギーを消費するからだ。
高校3年生のとき、卒業旅行で中学の同級生2人と1泊2日の旅行に行ったが
2人に嫌な思いをさせてはいけない、楽しまないといけないという気持ちと
2人のノリについていけない自分がぐちゃぐちゃになって
自分をうまくコントロールできず
2人がふざけ合っていても
「私はどう振舞うべきなのか」
その考えで頭がいっぱいで、心の底から笑うことができなかった。
そんな私の様子を察したのか
2日目の夜ご飯を食べていた時、友人から
「楽しくない?静かやけど」と言われた時
私は旅行に行かなければよかったと、とても後悔した
私のせいで、旅行を楽しくないものにさせてしまった申し訳ない気持ちで
いっぱいになった。
もう2度と、この2人と旅行に行くのはやめようと誓った。
あれから7年後、高校3年生から社会人2年目になった私たちは
また3人で旅行に行くことになり
内心うまくやっていけるのかドキドキしていたけど
今回の旅行はとても楽しかった。
ふざけ合ってる2人を動画に収めて、
宿泊先で動画を見返して3人で笑い合って
すごく大事にしたいと思える時間を過ごせた
7年の月日をかけて私は
友人の前で少しずつ自然体で、
気を張らずに生きられるようになっていたことに気が付いた。
今思えば、高校生だった私は
他人からどう思われたいのか、自分はどう見えているのかばかり
気にしすぎて、旅行を楽しめていなかったと思う。
人は、自分が思っているよりも自分に興味がないことを
あの時の私に教えたい。
素直に友人と旅行に来れたことを楽しめばいいんだと。
今でも、他人の目を通して自分を見ようとしてしまう時が
たくさんあるけど
そういうのも自分の中にある一部なんだと受け入れれば
前よりも随分穏やかな気持ちで生きられるようになった