生い立ち③「小学校時代の宗教活動(2)」
ある県にあった本殿。
それはそれはもう、めちゃくちゃ敷地が広かったです。
バスが山を走り続け、上へ上へと向かい、やっと敷地内やと思っても、そこはまだ駐車場が広がっていました。
本殿の建物は1番上にあるので、一番下の駐車場にバスが止まる事になると、そこから上まで歩いて行かないといけないので、「なるべく上の駐車場に停めてほしいな」と毎度思っていたのを覚えています。
年に2回の大きなお参りの日は、世界各国からこの本殿に集まっていました。
着いたらまずは、ご奉納。
その次に「手かざし交換」なるもの。
その次に式典お参り。
その次にステージ上で日本の道場や海外の道場の人の出し物。
万歳三唱して終了。
確かこんな感じの流れだったと思います。
幼い頃は遠い場所にバスで揺られながら行くのは嫌でしたが、「えー世界各国から集まるとかすごーい!」と素直に思っていましたね。
道場でも本殿でも不思議な現象を目にすることがありました。
おデコに向かって手かざしとなるものを「されている側の人」は目を瞑って受けているのですが、急にゴニョニョと喋りだしたり、前かがみに倒れだしたり、泣き出したり、口から泡をふいたり、
暴れたりする人がいたのです。
受けている人がそのような状態になると、している側の人は、再度唱えたり、「ご先祖さまですか?」「どのような守護霊様ですか?」など、話しかけていました。
小学生だった私からすると、どーも奇妙で、不思議で、頭の中が????状態でした。
私自身は、脱退するまで、そのような状態にはなった事がありませんが、あれは一体何だったのか?どーいった現象がおきるとあんな事になるのか?心の問題なのか?
今でも私は理解できていません。
母親もがっつり信者だったので、その「手かざし」なるものが出来るように、研修を受けれる年齢になった時、受講させられました。
研修を受けれる年齢。
つまり、神様から特別な力を与えてもらえる年齢。
今思うと、「なんだそれ」ですね。
何歳だったかな、確か低学年では無かったですね。
初級、中級、上級とあり、研修料金がすごく高かったのを覚えています。
しかも3日間連続で研修でした。
偉い立場の人が前で話をしていました。
アダムとイブの話、輪廻転生の話、ご先祖さまの話、のりごと集の文章の意味など、全部は覚えていませんが、お昼を挟んで朝から夕方までみっちり研修会でした。
上級に関しては、本殿での研修会でした。
下に妹がいたからか、私だけでみんなとバスで行って、泊まり込みで研修会に参加をしていた記憶があります。
今考えると、とんでもない事ですね。
まだほんの小学生だったのに、1人でそんなとこに行かされて。
当時は携帯も無かったので、家族と連絡を取り合う事もなく、研修を終えました。
先程、その「手かざし」なるものを「人のおでこに向けてかざす」という話をしましたが、おでこだけではありません。
・地域に向かって(地域を清める)
・食べ物に向かって(食べ物を清め、毒素を無くす)
・人の身体の痛いところ、病気があるとこに向かって(毒を無くす、痛みを和らげる)
こんな感じでしたね。
こーやって文章として書いて改めて自分で振り返ってみると、だいぶ怪しい感じに見えますね。
神様からの光で地域を清める?
なんだそれ??
どゆこと??
変なの。
って感じです。
でも当時は、幼い事も相まって、今みたいにそこまでその宗教活動に対して違和感も無かったし、こーゆーもんや、そうしなあかんねやな、としか思っていなかったです。
生まれた時から当たり前のようにその環境だったので。
あ、でも研修は嫌々でしたね。学校を休まないといけなかったので。
だからといって母親に「受けたくない」「行きたくない」なんて口が裂けても言えませんでした。
怒られるのが怖くて、手をあげられるのも怖かったので。
今回も宗教活動について書きましたが、まだまだ続きます。
今回はここまでで。
ではまた。