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Talk About Our "Remix"
2000年代のBrandyは続きます。
今までアルバムのリリースが大体4年周期だったのが前作Full Moonより2年という早いサイクルで通算4枚目の"Afrodisiac"をリリース。
本作はデビューより契約していたレーベルであるAtlantic Recordsでは最後の作品となりました。
余談ですが普段RockやPopのみで全くR&Bとかを聴かない大学の友人がこのアルバムを何故かリアルタイムに買っていて、学校帰りに彼の車に乗った際にこの作品をBGM代わりによく聴いてましたね〜。
思い返せば彼が当時付き合ってた彼女とのドライブデートもしくは送り迎えでのムード作りのために買った説が濃厚かと。
ちなみにこの「Afrodisiac」というタイトルは"Afro"と"Aphrodisiac"を掛け合わせた造語だけれどもAphrodisiacは「媚薬」って意味だし、狙ってたら彼、相当にスケベよなぁ。
そんなアルバムからのリードシングルは作・客演でKayne WestでMandrill/Gilly Hinesの冒頭のサウンドを巧みに組み替えてサンプリングして美しいメロディーラインへと構築した”Talk About Our Love”が有名ですね。
前述のとおり、個人的に前作「Full Moon」からのリードシングル”What About Us”があまり好きではなかったのに対し、本曲はかなり好みでした。
それで当時USの正規盤リリースされてから約1ヶ月くらい後にボケっとレコ屋の通販ページにて入荷したての新譜の試聴してた時に本曲のEUプレスの正規盤がリリースされたのを知って、オススメとして紹介されていたのが収録されている"One Rascal Remix"というテイクでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1729594280-UwsvkY7gpEXNrzJjAhIFx8oa.jpg)
視聴がそのテイクだったのでどれどれと聴いてみると原曲のメロディーラインを崩さずにそのままでいるものの当時のKanyeサウンドの中でストリングス系の楽曲のほとんどを担当していた"The Hip Hop Violinist"ことMiri Ben-Ariが弾いていたであろうストリングと「アアゥ」というコーラス?とKanyeのラップを取り除きながらもストリングスの代わりにギターのカッティングリフで展開を追加しながらもオリジナルよりも更に夜感とレイドバック感を強めた造りになっており「オリジナルも良いけど、コレは良きアレンジだ」なんて思ってました。
しかし個人的にレコードを買う際に変なこだわりがあって「12インチは33回転至上主義」な人な為、ヨーロッパ方面のプレスは12インチでも45回転だったりするのがちょくちょくあるのがあまり好ましくなかったので余程の事が無い限りはヨーロッパ方面のプレスは基本的に買ってませんでした。
(ラベルに33/45rpm表記無しで45回転とかもう最悪)
また2004年当時USプレスの正規盤の新譜は大体の相場が800円代くらいだったのに対して、ヨーロッパプレスは流通が少ないのかそんなに数を仕入れてないのか大体約1500円くらいの相場感で当時、他のプロモ盤と変わらない値段をしてたので、その時分に学生だった自分には少々高いと感じたのも手伝い、US盤正規だけ購入してこのEU盤は買わずにいました。
それでこの"One Rascal Remix"はEU盤オンリーのテイクかと長年思ってたんですが、それから10年くらい時が経ったある日に中古レコ屋の通販ページをボケっと漁っていたら何となこのRemixがプロモオンリーながらもUSプレスが存在していた事を知って、細い目から目ん玉飛び出るくらいにビックリしました。
あいにく、そのお店では既に売り切れてましたが足を使って掘りに掘った結果、たまたま奇跡的に短期間の内に2枚ゲット出来ました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163771585/picture_pc_0539da1d6736b169635c4622ac776632.jpg?width=1200)
それでこの盤、いつ頃プレスされてたのかというとUS正規盤と同じ内容のプロモのマトリクスが「PR 301473」で本盤のマトリクスが「PR 301505」と割と近しい番号になり、様々なアーティストを抱える大手レーベルであるAtlanticのリリースペースから考えるにオリジナルのプロモーションがされてる真っ最中にシレっとプレスされていた事になります。
自分も盤の存在をリリースから約10年後に知るくらいにこのUSプレスは数が少なかったようです。
また特筆とまではいかないが同時収録されているオリジナルテイクの冒頭を8小節分伸ばしたDJユーズな"Extended"とOne Rascal RemixのInstrumentalは調べる限りこのUSプレスの12インチのみの収録みたいです。
最近の曲(と言っても20年前・・・)の割には正規盤として出ているEU盤はなかなか中古市場で見かけない印象なので見つけた際は結構ラッキーかも?