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パキスタンにおけるガンダーラ文明

「文化外交:パキスタンにおけるガンダーラ文明と仏教遺産の復活」
と題した3日間のガンダーラシンポジウムが、2023年7月11日から13日までイスラマバードで開催されました。パキスタンのガンダーラ文明と仏教遺産に焦点を当てたイベントです。

ガンダーラ文明は、主に現在のパキスタンにあたる地域で栄えました。 古代の交易路の交差点に位置するガンダーラは、多様な文化と文明のるつぼとして機能しました。パキスタンは仏教と深いつながりがあり、タキシラ、ペシャーワル、チャルサダでは古代ガンダーラ文明の痕跡が発見されました。

シンポジウムへはパキスタン国外の僧侶たちが招待され、パキスタン国内の世界遺産や博物館を訪問しました。また、参加者たちは、イスラマバードの博物館に立ち寄ったり、ガンダーラの遺跡でお祈りを捧げました。

シンポジウム・セッション1は、「平和への道:パキスタンの豊かな仏教遺産の探求」というテーマで議論しました。講演者には、マレーシア、ベトナム、タイ、ネパール、韓国、スリランカ、ミャンマー、中国の学宗教学者や信仰指導者が名を連ねました。 講演者らは、ガンダーラが仏教の学習と教育の主要な中心地であることを強調し、パキスタンにおけるガンダーラ仏教遺産の保存と、世界遺産の一部としての継承に向けた継続的な努力を推奨しました。

シンポジウム・セッション2は、「ガンダーラ文明:パキスタンの仏教遺産を称える」というテーマで議論しました。発表者は専門家、信仰指導者、宗教学者で構成され、ガンダーラ仏教の遺産がパキスタンにとって最も重要であることを強調しました。

シンポジウム・セッション3は、「観光の促進:有効な環境の構築」いうテーマで議論しました。パキスタンの観光産業とシンクタンクの専門家が講演者として招待されました。

ガンダーラシンポジウムの目的は、国内外でガンダーラについての認識を高め、パキスタンの豊かで多様な文化遺産に対する感謝の気持ちを育むことです。 また、パキスタンの文化外交の取り組みを強化し、パキスタンの観光、特に信仰観光の促進に役立つ新たな取り組みを検討することです。

パキスタンは、アジアと中東の接点として地政学的にも重要な国であり、豊かな文化遺産を持ち、インダス文明とガンダーラ文明の中心地でもあります。今回のシンポジウムを通じて、パキスタンが魅力的な観光地となることを期待しています!