パキスタン観光データ
多くの歴史的・文化的遺産を誇り、北から南まで広大な自然に囲まれたパキスタンは、とても豊かな観光資源に溢れた国です。欧米の旅行雑誌においては「海外旅行先ランキング」で上位に選ばれています。
パキスタンの観光産業は近年前向きな変化を遂げており、国内外からの観光客が増加しています。今日は、パキスタンの観光産業について紹介します。
パキスタンは、インダス文明、ガンダーラ遺跡、ユネスコ世界遺産、歴史的・文化的名所の宝庫を誇り、美しく壮大なモスクや歴史的建造物も多く保存されています。ラホール、イスラマバード、カラチなどの都市は、活気に満ちたバザール、街の景観、博物館などが観光客を惹きつけています。
北の雄大なカラコルムから南のインダス川デルタ地帯まで、パキスタンは依然として豊かな自然の多い国です。パキスタンの気候は基本的に温帯夏雨気候、ステップ気候、砂漠気候の3つに分かれています。世界最高峰の登山、砂漠のジープサファリ、急流ラフティングなどのアドベンチャーツーリズムの人気が高まっています。
また、パキスタンは民族のるつぼです。パンジャーブ人、パシュトゥーン人、シンド人、バローチ人、それから高山地帯のカラーシュ族などの少数民族が居住しており、それぞれに伝統的な文化、料理、衣装、工芸品、生活スタイルが存在します。美味しいものをたくさん食べて、買い物を楽しみ、地元の文化に触れることができます。
パキスタンの外国人観光客について見てみましょう。2019年の国際線到着者数は 358 万人に達しました。コロナの影響により一時的に落ち込んだものの、その後も順調に推移しており、2022 年には 191 万人に持ち直しています。
外国人旅行者数で最も多いのがイギリス、次いで米国、ヨーロッパ各国、中国となっています。コロナ前の旅行者数はイギリス 48 万人、米国 21 万人、日本人は1万人を超えていました。現在も継続的な増加が記録されています。
外国人旅行者数は着実に増加しています。この増加は主に、平和で安全な環境を提供するパキスタン政府の取り組みの大幅な改善によるものです。
パキスタン政府は 192 か国に対してオンラインビザを開始し、64 か国には到着ビザを導入し、パキスタン訪問が容易になりました。※2023年時点
パキスタン政府は観光業が主要な経済推進力であることを認識しており、観光産業を促進する取り組みを実施しています。ビザ制限の緩和、インフラ整備、観光客の安全確保を目的とした政策により、旅行先としてのパキスタンの全体的な魅力が高まっています。