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コガタペンギンは絶滅の危機?

コガタペンギンは絶滅の危機に瀕している。コガタペンギンと言えば、オーストラリアのメルボルンにあるフィリップ島。フィリップ島では大量のペンギンたちのパレードを見ることができる。毎年多くの観光客が訪れており、ほとんどのお目当てがコガタペンギンなのだが、このコガタペンギンが絶滅の危機に瀕しているというのだ。それはいったい何故なのか?

コガタペンギンとは?

コガタペンギンとは世界最小のペンギンである。フェアリーペンギンとも、ブルーペンギンとも呼ばれており、とても可愛いうえに人気のあるペンギンだ。体長はわずか30㎝しかなく、前傾姿勢で歩くのが特徴。天敵はタカやワシ、海ではシャチやサメなどとても多い。性格は小さいのにとても獰猛。人が指を近づけると、噛みついてくることもあるので注意だ。コガタペンギンは夜は陸で穴を掘って睡眠、朝から夕方までは海の中で魚を探している。

寿命は野生下では6-20年、飼育下では20-25年。意外と長生きする方である。現在は保全状態評価は低懸念となっており、全体的には生息数は安定しているが、オーストラリアでは絶滅の危機と言われている。その理由がタスマニアデビルだ。

タスマニアデビルとは?

タスマニアデビルとは、オーストラリアに住んでいる有袋類。哺乳綱フクロネコ形目フクロネコ科タスマニアデビル属に分類され体長は50cm程度。名前の通りタスマニア島に住んでいたタスマニアデビルはワラビーを捕食したり、自分よりも大きな動物に襲い掛かることもあり、とても獰猛だ。18世紀から19世紀ごろ、ヨーロッパから来た移民は悪魔の動物と呼んでおり恐れていた。それゆえに「デビル」という名前になったという。タスマニアデビルは声もとても怖い。人間からすればまさに悪魔と言えるような存在だろう。

タスマニアデビルを繁殖させた島でペンギン絶滅

2021年に自然保護団体が警鐘を鳴らした。絶滅が危惧されているタスマニアデビルをタスマニア島沖の島に移して繁殖させた結果、この島に生息していたコガタペンギンが絶滅寸前になっている。タスマニアデビルがコガタペンギンを襲っているのだ。コガタペンギンは3000ほどのつがいが消えてしまったという。今後、オーストラリア政府とタスマニア州政府には早急な対応を迫られている。人間によって生態が崩れてしまっている。


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