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老化細胞除去ワクチン開発成功

順天堂大学の研究グループは、加齢にともなう病気の原因とされる老化細胞を体内から取り除くワクチンの開発にマウスを使った実験で成功した。加齢や肥満にともなう病気は臓器や血管などに老化細胞がたまり、慢性炎症が引き起こされて発症し、進行することがわかっているが、同大学はそれを抑制できることがわかった。動脈硬化だったり高齢だったりするマウスの血管や内臓脂肪で増加していることも確認。肥満食を与えたマウスの実験で、そのたんぱく質を薬で取り除くと肥満にともなう動脈硬化や糖代謝異常の改善がみられた。 そのほか、加齢にともなうフレイル(虚弱)の進行の抑制や、寿命が短い早老症のマウスの寿命が延びる結果も得られた。

老化治療薬はまだ非臨床レベルでしか効果がない

今後は順天堂大学は臨床試験へ進むと思われるが、ここからが本番である。というのも、NMNやGLS1阻害剤など近年出てきた新薬はマウスでは証明されているものの、ヒトではまだ老化を止めたり、若返りを実証することはできていない。マウスとヒトでは体の造りが違うからというのもあるが、臨床レベルで証明できるためにはまだ数年はかかる見通しだ。ただしもし実用化されれば、不老になり、ヒトの限界年齢まで生きられる可能性があがり、老年病で苦しみ、医療費がかさんでこまることはなくなるはず。恩恵がたくさんあるため損をすることはないだろう。

不老ビジネスに要注意

近年NMNを筆頭に若返りを謳って購買を促進する悪徳業者が増えてきている。やたら高額なNMNを売りつける手法だが、騙されないようにしてほしい。YoutuberやSNSなどが特に目立つが、若返りするという広告がとても多い。しかし実際はヒトではまだ有効性は確認されていないのが現実である。基礎代謝があがり、病気の疾患リスクは抑えられるというレベルで老化や疾患を止めるくらいの位置づけで考えるのが妥当だ。また日本のNMN価格は全体的に高すぎるため、おすすめしない。アメリカのサプリは格安で売られているため、輸入品を買ったほうが明らかに安く抑えられる。またGMPも日本よりアメリカのほうがしっかりしているため安全だ。


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