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フェネックとは? 特徴と生態 世界で一番小さなキツネ

フェネックというキツネは近年ペットにする人が増えており、人気が急上昇している動物の一つ。哺乳綱食肉目イヌ科キツネ属に分類される食肉類でアルジェリア、エジプト、スーダン、チャドなどの北アフリカに生息しているキツネだ。世界で一番小さなキツネと言われており、最大の特徴は大きな耳である。非常にかわいい容姿で、動物園でもとても人気。ペットとしての人気が高く、最近では動物カフェでもその姿を見かけるフェネックだが、飼育することはできるのだろうか。

特徴

フェネックは頭胴長30‐40㎝でキツネの中ではもっとも小さい。体重は1-2kg。全身は柔らかい体毛で厚く被われており、寒いときでも平気な動物。生息地域は北アフリカなどの砂漠で、10頭以下の家族群を形成し生活している。夜行性であり巣穴を掘り、昼間の暑さをしのぐことができる。寒い日は外でよく日光浴をしている動物。フェネックはとても慎重で臆病な生き物であることから、人間が近づくと逃げる。しかし時間をかけて接していると、人間にも懐くため、飼育をしている人も少なくない。フェネックの最大の特徴は耳。とても大きく、この耳を活かして外敵の接近を事前に感知できる。さらにこの耳は体温調節も可能。体の熱を外に出す働きをしている。

生態

繁殖形態は胎生。1月から2月あたりに繁殖を行い、妊娠期間は2か月弱ある。メスは1回につき2-6頭の子供を産むことができ、授乳期間は3か月程度ある。性成熟は半年程度で、寿命は10年程度と言われている。食べ物は小型哺乳類、昆虫、草、果実などだ。フェネックは砂漠地帯に住んでいることからあまり水を必要としない。

外敵

残念ながら、フェネックは小型の動物であることから、肉食獣に狙われる運命にある。ハイエナ、ジャッカル、カラカル、ミミズクなどに襲われて捕食されてしまう。しかしフェネックの体色は保護色になっていて、捕らえるのはかなり困難とされている。外敵からすると、砂漠の砂の色にとても似ているため、見つかりにくい。

飼育

フェネックの飼育は可能だ。しかし猫のように簡単ではないため、要注意である。まずフェネックはトイレを覚えない。床だろうが高級カーペットの上だろうが本の上だろうがおかまいなし。フェネックは体臭もかなりきつい。また、夜の時間になるととても元気になる。それもそのはず。フェネックは夜行氏だからだ。また、飼育するとなると鳴き声もよく響くため、集合住宅だと難しいかもしれない。餌はとても簡単。フェネックは雑食であるため、どんなものでも喜んで食べられる。キャットフードやドッグフードも食べることができる。

病気

フェネックはイヌ科の動物であるため、犬と同じ病気にかかる。致死率が高い ジステンパー や、じわじわと体を蝕んでいく フィラリアには要注意である。エキゾチックな動物であることから、動物病院を事前に探しておく必要があるだろう。病院によっては取り扱いできない可能性がある。


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