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3年生での選択科目の相談から

3年での選択科目について                            

 最近、よく3年生での選択科目の相談があります。これは、学校によっていろいろなので、ズバッとアドバイスしにくいのですが、過去の生徒(高校生)の意見を紹介するので参考にしてください。

質問:「世界史か日本史か、どっちがいいですか?」

アドバイス:ずばり「世界史です!」と自信をもって答えられます。世界史が有利な点は、次の4つあります。
 ⑴カタカナだから語呂合わせで覚えやすい(日本史は漢字の練習もいる)。
  また、世界史は「文字」でなく、図や表や資料をビジュアル的に右脳で覚えることができるので、暗記の効率がいい。


 ⑵世界史は覚える量は多少多くても、問題が簡単だから点数を取りやすい。100個覚えたら100点みたいな感じ。日本史は 問題が難しくて覚えるのは90個かもしれないけど、90個覚えても設問が解けないので70点みたいな感じです。中央補正では満点の点は下がらないので、その意味でも満点を取れるチャンスが日本史より多い世界史の方が有利。以前のセンター試験や去年からの共通テストでも、日本史受験者の方がやや多いのに、世界史満点者は日本史の2倍ぐらいいます。また関学や同志社の中央値からみても、ほぼ毎回日本史の方が中央値が低いので、日本史の方が難しい事がわかります。


 ⑶入試の英語長文では圧倒的に世界史の知識を持っている方が有利! キリスト関係、シェイクスピア、演劇の話でギリシャ文明、絵画の話でルネッサンス、言論の自由の話で宗教改革、民主主義の話でイギリス史はフランス革命、コーヒーの話でオスマントルコのウィーン包囲などなど、とにかく世界史関係の知識があると便利な英語長文がたくさん出ます。


 ⑷大学に入った時に、世界史を知っている方が、経済、商学部、法学部などで有利。
 
  以上の理由から、「日本史が大好き!」っていう人以外は、世界史がいいです。

質問:「選択科目は、受験の科目を選ぶべきですか?」

アドバイス:これは、通っている高校によってもかなり違いがある上、その科目をどの先生が授業をするかにもよるので、アドバイスがかなり難しいのですが…。なので、過去の生徒(高校生)が言ってたことを紹介します。


 ただ、もし私学文系でいくなら、数学や理科系の科目を選んだら、来年の今頃にかなり苦しみます。定期テストは楽なのに限ります。来年の今頃は、「世界史( or 日本史)が間にあわん!」とか、「赤本をする時間がなかなか作れない!!」とパニック気味な生徒が増えます。

 ここから先は、過去に関学や同志社などに現役合格した高校生たちの意見を紹介するので、参考にしてください。これは、わりと多くの高校生が言ってたのですが、『選択科目は、受験の科目ではなくて、「ペン習字」や「被服」や「保育」や「住居」なんか、全然受験に関係ない楽な科目を取るのが一番ええで!』と言ってました。


 彼ら(彼女ら)が言うには、こういった科目は、テストが無くて提出物だけで終わるから、お母さんに赤ちゃんのエプロンを作ってもらっている間(本来は自分で作るべきです)、私は日本史を勉強していた…という子がいました。(いい悪いは別にして…)


 また、こんな事を言ってた高校生もいました。『うちの高校から、バンバンGMARCHに受からない…ってことは、学校の授業をたくさん受けたからって、受からないってことやん…』。彼は、お兄ちゃんが現役で同志社に受かっていて、そのお兄ちゃんから、「受験勉強は、暗記と練習で、単語の暗記と英語長文と社会の復習に絞って鍛えたら受かるから、ちょっと学校の勉強は受験勉強にはなりにくいで!」とアドバイスをもらっていたようです。この生徒も、現役で同志社に受かりました。

 これらは、あくまで今までの高校生の意見で、彼らの高校のレベルは真ん中あたりから、下の方の高校でした。なので、ハイレベルな進学校では当てはまらないかもしれません。学校によって色々事情は変わるので、一番いいのは、同じ高校の先輩で難関大学に受かった先輩に、「ぶっちゃけ、どうなんですか??」って聞くのが一番よいかと思います。
もしくは、塾の先生に相談してみてください。建前と本音があるのですが、私は本音主義でいきます。 

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