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ドラえもんの目覚まし計を修理してみた
姉も母も昔からドラえもんが好きだ。
というか大山のぶ代さんのドラえもんが好きだ。
そんな姉の部屋にいつの頃からかあったドラえもんの目覚まし時計。
ボタンを押すと「おはようございます。はやく起きましょう」とドラえもんが起こしてくれる。もちろん大山ドラ。
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そのドラえもんの時計が壊れたらしく、針も動かないし声も聞こえなくなった。
残念だなと思っていた中で大山のぶ代さんの訃報があった。もう新しく大山ドラの声は聞けなくなってしまった。(もちろん晩年の認知症のことはあったにしても)
そこで、せっかく大山ドラの声が聞けるのだから直せるモノなら直したいということになった。
姉が一度は時計屋に持って行ったものの、ハンダ作業が必要で本体を傷付けかねないからと断られたそうだ。
また、何かの線が外れているが何かがよくわからないとのこと。
そこで、ダメ元で見てみようかという話になり、姉と一緒に中身を確認。
外れている線は2本
(記事にする予定がなかったのであまりちゃんとした写真がない)
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1本(上画像の赤線)は電池のマイナス端子から外れているのは明らかだったが、もう1本(下画像の黒線)がどこから外れたのかわからない。
外れた線の反対側が接続されている場所を辿ると、基板に「VSS-1」との記載。調べてみたところ「VSS」はマイナス側に接続されているらしい。
なら電池のマイナス端子に付いていたのでは?ということでマイナス端子に付いてた形跡を探してみる。
ハッキリとした形跡は見つけられなかったが、上の画像でもわかるように電池のマイナス端子からの線に妙なマスキングテープがついていた。
ここに束ねて外れている赤い線と一緒にマイナス端子に繋がっていたのでは?と推測。
その線で進めてみようと思ったところでふと気付いた。「何でマイナス端子同士をつないでいる線の色が途中から違う?」
そう、電池のマイナス端子同士をつないでいる線が一方が茶色なのにもう一方が赤色になっている。
ケーブルの色が途中から変わるとかある?
マスキングテープを外してみたところ不自然にハンダで繋いだ線であることが判明。
不自然なハンダによる接続は電池マイナス(茶)、電池マイナス(赤)、VSS-1(黒)の線をつないでいたのではないかと思い至った?
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というわけで不自然なつなぎ目にVSS-1の線を仮止め、電池を入れてマイナス端子を当ててボタンを押してみる。
「おはよう……起き…う」
おぉ、鳴った。
接触の問題でうまく鳴らないこともあったがどうやら想定通りの配線だったようだ。
良かった、後は各配線をハンダ付けすれば何とかなりそうだ。
せっかくなので中途半端に接続されていた赤色の線を切断し、茶色の線をマイナス端子に接続、同じ個所に黒線を重ねて接続
慣れないハンダに苦労して(ちょっと本体を溶かしながら)何とかハンダ付けも完了。
電池を入れていざボタンを押してみると
「おはようございます、はやく起きましょう」としっかりドラえもんの声が聞こえた。
やはり世代としては大山のぶ代さんの声は聞き馴染みがある。
ハンダ付けが下手なせいでまた外れるかもしれないが、その時は付け直せばいい。
上手な直し方ではなかったかもしれないが、姉も母も喜んでいたようなので満足だ。
そして何より久しぶりの修理作業はとても楽しかった。