ブラジル産野生哺乳類免疫グロブリンの細菌性タンパク質 A および G に対する親和性

ブラジル産野生哺乳類免疫グロブリンの細菌性タンパク質 A および G に対する親和性

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36640087/

Daniela M Rodrigues et al. J Zoo Wildl Med. 2023 Jan.
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引用元

概要
ブドウ球菌のAおよび連鎖球菌のGタンパク質は,野生動物のように特異的な免疫試薬が入手できない場合の免疫測定法として広く用いられている。ブラジルの哺乳類7種の免疫グロブリンに対するAおよびGタンパク質の親和性を調べた。ウーパールーパー(Micoureus demerarae, n = 6)、長鼻アルマジロ(Dasypus novemcinctus, n = 5)、首輪付きアリクイ(Tamandua tetradactyla, n = 5)、オセロット(Leopardus pardalis, n = 6)および吸血鬼コウモリ(Desmodus rotundus, n = 5). 血液サンプルは、都市近郊の熱帯雨林の断片で救出された動物から採取された。各生物種の血清プールは、免疫グロブリンに対する各細菌タンパク質の親和性の強さを決定するためにELISAで検査された。両蛋白質に対する親和性を比較すると、D. rotundus, S. xanthosternos, T. tetradactylaの免疫グロブリンは蛋白質Gに対して高い親和性を示し、一方、C. penicillata, L. pardalisの免疫グロブリンには蛋白質Aに対して高い親和性が見られた。両菌体タンパク質に対して非常に低い親和性を示したのはM. demeraraeのみであった。本研究は、これらの野生哺乳類の健康状態のモニタリングに使用するための高感度かつ特異的な免疫診断アッセイの開発に関するさらなる研究の参考とすることができる。

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