フェノール酸-アミノ酸付加体は親フェノール酸と比較してマクロファージにおいて異なる免疫調節効果を発揮する

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フェノール酸-アミノ酸付加体は親フェノール酸と比較してマクロファージにおいて異なる免疫調節効果を発揮する
劉勁元、Mahesha M. Poojary、朱玲、Andrew R. Williams*、Marianne N. Lund*の各氏。
Cite this: J. Agric. Food Chem. 2023, 71, 5, 2344-2355
掲載日:2023年1月30日
https://doi.org/10.1021/acs.jafc.2c06658
著作権 © 2023 米国化学会
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SUBJECTS:アダクト,細胞シグナル,炎症,
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カフェイン酸(CA)およびクロロゲン酸(CGA)は、植物由来の食品や飲料によく含まれるフェノール酸である。カフェイン酸はシステイン(Cys)との付加物であり、コーヒー飲料から検出される。しかし、CAやCGAの抗酸化作用や抗炎症作用はよく知られているが、Cysとの付加体(CA-CysおよびCGA-Cys)の免疫調節作用は不明であった。そこで、これらの付加体を合成し、リポポリサッカライド(LPS)処理したRAW264.7細胞で免疫調節作用を調べ、親フェノール酸の活性と比較した。CAとCGAは一般的に炎症反応をダウンさせることがわかった。しかし、RNA配列解析の結果、LPSによって誘導されるToll様受容体シグナル、ケモカインシグナル、NOD様受容体シグナルに関連する経路、JAK-STAT/MAPKシグナル経路は親フェノール酸と比較してアダクション処理細胞ではアップレギュレートされており、神経変性障害関連経路や代謝経路はダウンレギュレートされていた。プロスタグランジンE2(PGE2)、インターロイキン-6、腫瘍壊死因子-α(TNF-α)、活性酸素種(ROS)の生成は、すべてCAとCGAによって抑制された(P < 0.05)。PGE2およびTNF-αは、adduct刺激細胞においてさらに抑制されたが(P < 0.05)、ROSの産生は増加した。例えば、100μM CGA刺激細胞および100μM CGA-Cys付加体刺激細胞が産生するTNF-αはそれぞれ4.46 ± 0.23 および 1.61 ± 0.18 ng/mLであった。このように、Cys 部分の付加は、フェノール化合物の抗炎症活性を劇的に変化させることがわかった。

キーワーズ:フェノール酸-アミノ酸付加体
参考資料
Supporting Informationは、https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jafc.2c06658 で無料で公開されています。

カフェ酸とクロロゲン酸のヒートマップ、ジーンオントロジー解析、KEGGパスウェイ(PDF)
フェノール酸-アミノ酸付加体は親フェノール酸と比較してマクロファージにおいて異なる免疫調節効果を発揮する

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補足資料フェノール酸-アミノ酸付加体はマクロファージにおいて親フェノール酸とは異なる免疫調節作用を示すJingyuan Liua, Mahesha M. Poojarya, LingZhub, Andrew R. Williamsb#*, Marianne N. Lunda,c#a Department of Food Science, Faculty of Science, University of Copenhagen, Rolighedsvej 26, 1958 Frederiksberg C, Denmark. bDepartment of Veterinary and Animal Sciences, Faculty of Health and Medical Sciences, University of Copenhagen, Frederiksberg, Denmark.cDepartment of Biomedical Sciences, Faculty of Health and Medical Sciences, University of Copenhagen, Blegdamsvej 3, Copenhagen N, 2200 Denmark.#These authors share last authorshipCorresponding authors.Denhagen University, University of Copenhagen, Dennhagen, Denmark.の著者。 Marianne N. Lund, e-mail アドレス: mnl@food.ku.dk; Andrew R. Williams, e-mail アドレス: arw@sund.ku.dk
Fig. S1カフェインがRAW264.7培養細胞において転写経路を調節することを示した。CA処理RAW264.7細胞においてLPS処理細胞と比較して上昇および下降した上位10遺伝子のヒートマップ(A)、CA処理細胞においてLPS処理細胞と比較して上昇した上位経路のGene Ontology(GO)解析(B)。CA処理により上昇したKEGGパスウェイ(Padj< 0.05)(C)。CAによりダウンレギュレートされたパスウェイのGO解析(D). CAへの曝露により有意にダウンレギュレートされたKEGGパスウェイ(Padj< 0.05)(E). n = 3/処理群.

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