女子高生に無口になる思春期の気持ちを聞いてみた
料理代行、子どものいる家庭に限定、というちょっと変わった仕事を私はしています。妊娠、出産、乳幼児の子育てで大変な時期に『食』のお手伝いが出来れば、と思って始めた仕事です。
先日、行ったお宅は、不定期でご依頼いただくお客様です。忙しいお母さんに代わってオートロックの鍵を開けてくれたのはユナちゃん(仮名)。
👩「おたかさん(私のこと)って、いつから来てるっけ?」
👵「覚えてないけど、弟くん保育園だったよ。今、何年生だっけ?」
👩「小5。うわ、そんなに経つんだ」
こんな大人なやりとりができるユナちゃんも、もちろん弟くんと同じだけ成長していて、いまは高校1年生。ランドセルを背負っていた子が「中学の制服が届いたの!着てみるから見て〜」と言っていたのが、昨日のことのように思い出せます。
おしゃべりが大好きな女子高生から「しゃべってもいい?」とお願いされたので、料理をしながら聞いていました。
友達や先生、両親や弟のこと、最近の悩みなど話題は尽きないようです。「ごめん、ひとりで喋りすぎ〜」と言いながら止まらないおしゃべり。冬休みでお友達に会えなくなったから、誰かと話したかったんだね。どうぞどうぞ、いくらでも聞きますよ😆
せっかくの機会なので、私も最近気になっていることを聞いてみました。
孫(小6女子)が最近喋ってくれなくて、寂しがっているおばあちゃんがいるんだ。どうして喋らないんだと思う?
どういう子で、どういうおばあちゃんかわかんないけどさ、、、
と前置きをしたあと
○今日どうだった?楽しいことあった?とか聞いてくる人だと話したくない。ズカズカ踏み込まれるがイヤ。
○ただ話したいだけなのに、解決策とか言ってくるのイヤ。ただ聞いてくれて、共感してくれるだけでいい。
○一度イヤな思いをすると、次のときも話す気がなくなる。
ユナちゃんがそうだったわけではなく、一般的な思春期の気持ちを教えてくれました。おばあちゃんだけじゃなく、親にもそう思うらしいです。
理屈ではわかってはいるけど、実際に女子高生から聞くと説得力ありますね。話を聞きたいなら、黙って待つ姿勢が大切なのでしょうか?
答えてくれた内容も素晴らしいのですが、「弟も今その時期で、おばあちゃんが来た途端、自分の部屋に入っちゃうんだ」と、そんなエピソードを付け加える雑談力の高さにも感心します。
雑談力、コミュ力高めのユナちゃんは「聞いてくれてありがとう。楽しかった!またね〜」と顔を見て、笑顔で挨拶をして、予約している美容院へ出掛けました。「美味しかった」と料理のお礼も添えるところも完璧です。
美容師さんとも楽しくおしゃべりするんだろうな。