見出し画像

サングラス

 サングラスをかけると体調が崩れづらくなることに気付いた。
 家でパソコンを叩いていたら目と耳と頭皮が痺れ始めてなんなんだ、つまらねえ、わかる不調が来いよと壁に飾ったジュゴンの絵をキッと睨むも不安感はおさまらず、もうそういう時って駄目だから弱い抗不安薬とビタミンBを飲んで帽子をかぶって眠る。一方、今年の夏の私は昼間外に出ると3分で身体がだるくなりその回復に5時間かかるようになっていた。もう終わっちゃったのかな、まだ始まっちゃってねえよ、バッドサマーだよミスターローレンスなどとユーモアが言うことを聞いてくれず悲しく、毎日伏せっていたものだが、この時の症状として眼精疲労もあったことを思い出して冬の今にもどる。冬に身体が変になるのは私もいいかげん気付いているわけだからショックは全盛期(岡山に1人でうつ病期)ほどではないものの、毎度毎度あたらしい症状が現れることにでかい声も出したくなる。だけどこれはもしかしたら知ってるやつかもしれない。夏に顔がビリビリして目の周りも変だった。変なんですとしか言えない変さだったので元々ある病名に無理やり当てはめた症状そのネームプレートに書かれているのが眼精疲労だった。以前は体調不良を認めたらすぐネットで一番嫌な結果を見て病院に行ってCTを撮ったりしていたが、そういうことを習慣化すると不安症が増悪してついでにお金も牙狼を打つより減るので最近では控えている。しかしそういった行動も知識となって何かの判断の助けになることもある。具体的には、身体が変になっても大抵の嫌な症状というのはストレスという実際なんだかよくわからない毒霧みたいなものによって自律神経が乱れその結果として症状が表出しているだけだという結論になるよう脳を説得する助けになった。
 つまり私は今、血管を細くする冬の寒さ、一カ月持たず解消された交際、それに伴い突きつけられた自身の真の意味でのつまらなさ、年齢、思い出、未来、それらによって眼精疲労を起こしていることを知った。夏と冬は繋がっている。ではどうするか。夏のように暮らす。外の気温を気にして衣服や部屋の温度を調整する。身体に重さを感じたらすぐにビタミン、鉄分、タウリンを摂る。サングラスをかける。最近わたしは家でも外でも、眼鏡の上にサングラスをかけて生活している。このサングラスには度が入っていないからだ。なんだかよくわからないがサングラスをかけてると目のまわりの痺れがない。どうにも話がまとまらないが、まとまったからなんだっていうんですか?

いいなと思ったら応援しよう!