フクロウが鳴く夜に【短歌十三首】
寄り添う気持ちがあるがまま花咲く小道歩く時君を思う
お猿の籠やになって風に君を運んでいけたなら
分身の術君が逢いたいあのひとのもとへフワッと浮くからつかまってて
三日月の夜明け青空へ何故これまでに澄んでゆく君の思い
過去よりもあなたの今を光らせたい今が最高と言って星ーい!
選挙戦 抗議デモ壁に貼られたプラカード白い余白を見る
シクラメン君のように見えるよ灯火の花だね恥じらいながら
分かち合えるあなたその微笑みを、巡る季節に夢中に描いて
切なさは半分ずつ分けあえば果実のように魂うるほし
忘れな草の露が渇いても小さな命は在るきみへの歌
見失い易いもの形のないもの見えないものを見続けたい
君の中で咲くなら唄おうただ唄いたい自然に咲く野の花
きみの瞳の奥に住むフクロウが鳴く夜ゆるがない眼差しで