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詩│高窓から吹く風

淡い色合いが鮮やかな光に変化して反射させていた夏の窓

今は突然の雷雨にかわって雷鳴をとどろかせている

私のため息なんかは消えていく

稲妻に光っては消える

あの人からの手紙

この手紙がこの雷雨のようであればいいなと

不安の中祈ってしまう

今は閉められた窓を

大分高いとことにある窓を

嵐がすぎるのを待って

一歩一歩のぼり

背伸びでも何でもして開けに行こう

私の窓は開けておく

高いところから低い所ヘ

吹き抜けていく風

鮮烈に早くそっと優しさをまとって

ふっと落ちるように吹く風

あの谷の風のように

傷ついた時にはそっと包んでくれた

転んだ時には立ち上がれるようにと

上昇気流に乗せてそっと手をかしてくれた

翼などは初めから持たぬ私

翼を持った人を見上げている

私は手と足で階段をゆっくり上って

あの高い窓を開けに行く

ただ開けに行く

開いた窓 その先にある

愛しい手を取れなくても

その時まで嵐が過ぎ去るのを待っている

雨上がりの虹を待つように

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