カーテンレースの言の葉
下る石階段ふと空仰ぎ見る青葉光りてきみ尊し
新天地流るる川に橋渡る旅立つこころで聞く水音
トランクになにを入れていくきみの詩集
ただ眩しい日差し受けカーテンレースの言の葉で通しみたい夏
アライグマなにをそんなに洗っているの手を動かすの木綿の道
新世界べりけんさんも串カツのタレは二度つけ出来ないらしい
どうかしているそう思って進んだ恋
澄んだ泉の底を泳ぐ今
海のアウトライン自由に泳ごう
疲れたときは覗き込む水槽
目が合えば手を振ってね向こうから
破れたこころを縫い合わせ
手と手で広げたら ほら仕合わせの布
カーテンをあける 穀物の香り
宝石箱の暮らしのはじまり