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木綿のうた【短歌七首】

歌だけがあなたの心に架けられる橋のような日々を過ごせたね


悲しくてあのひとの一瞬の手の温もりに餓えた子の涙かな


揺れて揺られてなぜ吹くの貴方と私の花の間に風よ


汚れても洗いたてお日様とゆられ手をつなぐ木綿のしあわせ


あの子の頬の涙を拭いたら小さな微笑み木綿の喜び


破れたら小さな刺繍をしてくれたあなたの指は魔法の手


いくつかのあたたかな歌に掬われ涙して迎えられた夜明け

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