あの笑顔は│短歌12首
曇り空
新茶を淹れて茶畑の
風と香りに深呼吸する
朝市に
目に鮮やかな南国の
イエローフルーツ小夏と文旦
竹林
揺れて少しの五月雨を
風が鳴らして夏風呼ぶよ
憧れの
豆からひいて飲むコーヒー
今は一緒に君と飲めたら
大人でも
でっかいケーキを笑い合い
無邪気に食べるクリームつけて
満月の
知らせが届くさりげなく
夜風を感じ君を見上げる
君が歌う
希望の歌をあの場所で
あの浜辺まで車飛ばして
潮騒が
細かく白い泡を立て
弾けるさまに君が好きだな
生涯で
ローマの休日この時は
自由の羽を広げた笑顔
砂浜で
ポロンポロンとウクレレを
鳴らして笑顔の練習
これからは
信じてくれた歌で繋がる
青い空見上げて微笑むよ
帰り道
夕焼け小焼けまた明日
夕日のように振り返る君