夏に光った
短歌十首
風を受け羽織はためき悠々と
鼻歌うたえば涙忘れ
涙色の宝石を君に貰った
キラキラ光って泣かされて
子供のこころで夢をみて
あの頃の様に夢を形づくるよ
親愛なる君とわくわくする未来を造るポケットを持っていたい
野の花も光る魚もアメンボも
生まれ変わるときまた会いたい
さかなの頃までさかのぼり
君のところまでただ泳いでいけたら
夏終わる
海のアウトラインを自由に泳いで
砂浜に埋めた唄
喧騒から離れて静かなる夜は
奥の細道君への道かな
君という言の葉の皮膜を通し
神経を落ち着かせて世に出る
あなたがいれば涙もきらめく
レモンイエローの幸せのハンカチ