リフレイン│短歌九首
きみが両腕広ければ
翼に見えたよその翼に包まれたい
季節が過ぎても君の隣で笑えた
過去も未来もないままで
ただ詩がただ詩があるそれだけの
あなたとわたしだ不思議だね
言の葉の優しさ二人の孤独を
あたためて冷めない夢となれ
忘られぬ人の
部屋のドアを通りすぎ
階段からみる夕焼け
まだ燃えて
だから会わないその言葉
強い熱を持ち
帰り道
少し遠回り
きみの事を思う道のり好きな道
流星と小望月を
瞳を閉じて願う言の葉
ひらひらり
潮騒が君の声と重なりて
こだまする窓からリフレイン