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Photo by
simeji1039
空からふるふる【短歌十首】
彼方のそらに
宝石をみつけて
君に届けた私の真心
地球 この星だけが
落ちるのか 恋も涙も命の重みも
りんごが落ちて気づいた人は
たちのぼる香りになにを浮かべゆく
雲から降る光
空気の底に足をつけおもいは紙に飛ばす
おはようとあなたの声は朝露と
白い霧を雲まで昇らせ
二匹のコヒ
心の小池で守られて
あの満月をすみかとし
さくら恋しと
落ちるひとひら水の輪に
映る黄金さえさえと
生まれ落ち
受け止められたこの命
宝物だと伝えられたし
おまもりを買って鞄にいれている
心にしまうおまもりは歌
あなたの夢は
この胸に宝物だよ
宇宙彼方まで持ってゆく