詩│遠吠え
好き、好き、好きと言ってくれたら
もうすぐ満月
好き、好き、好きと言ってくれたから
満月が過ぎても
もうすぐ満月
月に吠えたあの夜は
好き、好き、好きの雨音で眠った
遠吠えが雨音に霞んだ
遠吠えが春雷とかさなり合った
遠吠えを雨音が包んだ
好き、好き、好きの雨上がり
好き、好き、好きの春の風
雨雲を避けて、今宵はみえるか
綺麗、綺麗なお月様
見せてくれたら
ワオーンとわたしの遠吠えよ
好き、好き、好きと膨らんで
あの人にまで届いておくれ
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