![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/174084158/rectangle_large_type_2_02bc8756f69587dca4e0a2ae6d91ec07.png?width=1200)
Photo by
nakatanaka0909
詩│コンドルは飛んでゆく
コンドルは飛んで行く
自由を求めて
羽をめいいっぱい広げて
太陽にむっかて高く高く
羽ばたいていった
あの
太陽へ 大洋へ
熱く 熱く
溶けていった
自由を求めて自由に傷ついた
ヤブ椿が咲くあの崖まで羽を精一杯広げて
叡知漂う刺すような冷たい水に
椿の花と共に
熱い 熱い 真っ赤な血を流した
自由を求めてコンドルは
何もない荒れ果てた地に辿り着いた
その痩せた体は勇ましく
わずかな実りを待っていた
痩せたコンドルは羽をめいいっぱい広げて
自由の喜歌を歌いあげ光の中を飛んでいた