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メリーゴーランドを降りて【短歌十首】

テーブルクロスにちりばめられた 
木洩れ日をティーカップに入れて飲む朝


時雨が優しく降っている
松虫 鈴虫夏の音が過ぎて行く


メリーゴーランド
ほほえみながら手をふるあの人目で追う


一番星 輝き続けた
木枯しの日がきても星座よ続け


一杯の味噌汁を飲んで
綺麗に洗ったらさあ
お椀に乗っていってきます


カーラジオのクラシックに揺れるススキが音符のように指揮者のように


本当は絵描きになりたい
時空間の輝きを描いてみたい


目をひらけば世界はちゃんと
優しいとあなたの歌に教えられて


吾だけの幸せの形を
みなが得られる数式はあるのか


木枯しに
木の葉が馬から舞い降りて
素敵なナイトに見えた夜












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