(男性も同じ)子育て世代は男女ともに仕事の両立に悩んでいる
昨日会社へ発令手続きの御礼と、備品の返却へ行ってまいりました。
みなさまお仕事中だしと、幼稚園お迎え前に3~40分滞在できるぐらいの時間に伺いました。
事前にお伝えしていたものの、訪問先の上司は急な対応中。
終わるまで待っていようと座っていると、先日相談してくれた後輩がススーっとやってきてくれる。
先日の後輩ちゃんは、無事上司に相談できたらしい…!
「まなぶママさん、昨日私お休み取りたいって上司に話してみました…!」
すごい!すごい行動力の速さ!!
まだいつ頃とれるかなどはこれからなものの、ずっと胸の内に抱えていた悩みを自分の言葉として発した、それだけですごく楽になったと話す彼女の表情はきっと沢山悩んだろう跡と一歩踏み出した力強さをまとっていてとても素敵でした。
お次は2児の父、後輩男性Kさんからの相談
一通り話すと上司があいたのでご挨拶。
ご挨拶を終えて帰ろうとすると、
エレベーター前に小走りで来る公募制で異動してきた後輩男性Kさん。
「まなぶママさん、少しお時間いいですか…!」
聞くと、今年春に第二子が産まれ、それから妻は二人子育ての大変さからすごく不安定。次の4月に下の子も保育園に預けて妻も復職する予定だが今の家庭環境で乗り越えられるのか不安。。
二人目が産まれてからの、物理的な手が足りない感は、私も本当につらかった経験があるので、夫にもっと家事や育児を手伝ってほしい奥さんの気持ちがすごくわかる。
一方、Kさんが公募制で自ら手を挙げて異動してきたばかりでキャッチアップしようと必死に頑張っていた姿も見ていただけに、早く帰れなかった状況もわかる。
(あぁ、当時夫もこんな気持ちだったのかな。(私は手伝ってくれないばっかり言ってたな…))
なんて思いながら、話を聞いていくと、
「妻が復職する来春、1か月でもいいから育休を取れないかと思っているが、着任間もない身で言い出せない。」
というのが私に相談したかったことらしい。
どちらの気持ちもわかる分、まだ半年あれば会社も体制を整えられる。
これから若いあなたが管理職になる頃には、部下の男性は当たり前に育休を取る時代になる。そのとき、制度や部下を理解してあげるためにも、あなたが育休を取ることは糧になる!心配しないで!
と伝えると、ほっとしたように笑うKさん。
まるで、休職相談室…笑!
ほんの1時間に満たない滞在でしたが、なんだか次から次へと休職の話で自分でも驚くばかり。
でも、待てよ。
それだけみんな「休職」という制度を使うことに色々な葛藤があるのだ。
女性にとっての「育休」は、大きくなるお腹と、目に見える体調の変化とともに、半ば『権利』としてかざせるものだから取得に悩む人はいない。
でも、男性にとっての「育休」は、私が今回取得した「サバティカル休暇」と同じように、
『取る必然性はないのだけれど、取りたい気持ちを会社に伝える』という壁がある。
だから、その壁を乗り越えた人に、
どう伝えたのか、そのときどう反応されたのか、
みんな不安で相談したいのかもしれない。
きっと、待機児童のように、「休職」を取得した人の数の裏側で、「取得したかったけど諦めた人」たちが沢山いるのかもしれない。
「退職をする」「休職をする」大変さ
学校を選ぶとき、新卒で入社するとき、いつも自分のレールは一度途切れ、
立ち止まって次の道を選んできた。
でも、一度会社に入社してしまうと、
目の前に伸びるレールは、終点が見えないほどすごくすごく長い。
後ろから後輩列車が追いかけてきていて、
横をすごいスピードで抜けていく同期列車がいて、
進むことが当然という中で、信号は青なのに、
声を絞り上げて、停車駅でもないところで
「止まります…!!」
と言う。
それはすごくすごく勇気のいることなのだ。
だけど、止まることは悪ではない。
目の前のレールに置き石があるのなら、
無理に進むことよりも、信号のせいにして脱線するよりも
立ち止まって一度安全を確かめるほうがはるかにいい。
同期に後れをとるかもしれない。
遅延が起きて、周囲の人に迷惑をかけるかもしれない。
でも、(心も体も、家族も、自分の人生が)安全であること。
その方が何よりも大切なのだ。
立ち止まることに迷う人たちに勇気を与えられる人でありたい。
とまた一つ目標ができる久しぶりの会社でした。