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B6サイズの同人誌を出した話

本記事は同人誌・二次創作・BLを取り扱っております。
苦手な方はご覧ならないようお願いいたします。

12月15日行われたイベント合わせでB6サイズの同人誌を作りました。
いままでA5・文庫(A6)サイズの同人誌を出してきて、どうしてB6サイズで作ろうとしたのか書いていこうと思います。

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・1.本を作るにあたり

B6サイズははじめて、ということもあり8P~16Pぐらいのペラ本を予定しており、そのとき考えていたのが折本(共紙)でした。

最初の想定
・B6サイズで中綴じ
・表紙+本文共通紙
・オンデマンド
・新刊カード付与

求めている条件の印刷所がなかなか見つからず(あるにはあるがいろいろ合わずに)断念。新刊カード不要であれば上記内容をすべて満たしていたグラフィックで頼んでいた。お値段も安くできるので選択肢としてアリだと思います。

グラフィック中綴じ冊子印刷
>> https://www.graphic.jp/lineup/booklet/saddle_stitch

推しカプオンリー開催してほしいので新刊カードコツコツ集めてる…オタクならわかるだろ…

ちなみに想定ページ内に本文が収まるはずもなく無線綴じに変更となりました。予定って本当に予定だな…その通りになったことがない。


・2.使用した印刷所


上記内容により印刷所をいろいろと検索した結果、おたクラブさんにお願いすることに。今回は表紙単色無線綴じでお世話になりました。

おたクラブさんはなんといっても使える紙の多さと圧倒的コスパの良さ。以前から使ってみたいなーと思っていた印刷所でしたが、ギリギリ入稿の民には無縁。今回の余裕入稿によりようやくお願いすることができました。
※入稿日11月3日。自分でもびっくりするほどの余裕入稿でした。

本の仕様
B6サイズ/34P(表紙込)
使用した紙:里紙きり
刷り色:バイオレット

普段はすてきな表紙イラストを守るためにPPを選択していましたが、今回デザインは自分だし、使用する紙にはPP使えなかったので「PPなしで作るのもありか~」と使用しない選択をしました。

今回選択した『里紙きり』はザラッとした感じで、内容的にもあってるのでは?と個人的にお気に入りです。
あと最近本を作るとき必須でないかぎり遊び紙は入れてないです。必須の場合は雰囲気に合う色を選択肢のなかから選んでおります。

また表紙刷り色は黒でなく、バイオレットを選択。現ジャンルの受けのイメージカラー(?)が紫で、今回は自分でデザインしてるし、やってみたいことをやってみようということで選択。


わかるだろうかこのザラっと感。
あとバイオレットかわいい。

本文+事務ページはInDesignで作りPDFに。表紙はおたクラブさんのHPからテンプレートをダウンロードし、Photoshopで作りました。

ちなみに入稿時、『パスのエラー』で弾かれまくって、作り直したら改善された。パスのエラーでたら作り直すのが賢明ですね。
(問い合わせしたら過去バーションのフォトショにパスが表示されてたらしい。最新では表示されてなかった)

久々に自分でデザインしましたが、デザインというほどのものでもないし、今回は使いたかった素材を使いまくっただけのやつです。

ちなみに使わせていただいた素材はこちら。

以前からnoteやXで拝見していて、ずーーーーーっと気になっていた井上のきあさんのお花の素材集です。買おう買おうと言いつづけてやっと買いました。

素材データはJPGとPNGなのでその点は注意。
レビューにもあるようにベクターデータだったらデザインの幅は広がりそうですが同人誌にも使えて、トレースOKな時点でお得感満載なので気にしてないです。

トレースの勉強に今度使わせていただきます…!


・3.『なんでB6サイズを選択したのか』と参考にさせていただいた記事

やっと本題です。

同人誌を作りはじめてから多くの本をA5 2段組で作り、その後文庫にも手を出し、次に出すならどのサイズにしようかなーと考えておりました。

正直、A5も文庫も個人的に作りたい…という気持ちがわきませんでした。

というのも

A5だと大きすぎる。文庫だと小さすぎるなーと。

個人的に思うところ
・A5 2段組は目が疲れる。1行に対する文字数が少ないので文字バランスが気になってしまう。
・商業誌ぽく作れるのは熱いが文庫サイズは表紙イラストが小さくてなんだかもったいない

ちなみにこれはわたしが作るうえで、という意味なので実際に出してらっしゃる方の本はありがたく読ませてもらっておりますし、A5も文庫もだいすきです。

もちろんそれぞれにメリットがあり、わたしもサイズを選択し作っておりましたが、上の考えがずっと頭にこびりついているなか拝見したのが下記noteになります。

この方のnoteを拝見して、「B6サイズで本作ろ!」と背中をおしてもらいました。

B6ってA5と文庫のいいとこどりじゃーーーーん!と軽率野郎はさっそくレイアウトを考えてみることに…だが、B6サイズの同人誌を持ってるわけでもないので文字組みも参考にさせていただき、自分的にいいなーと思うところを探して決めました。

今回使用した本文フォントは『筑紫Aオールド明朝 Pr6NL』で、推してらっしゃるフォントと一緒でした笑 

決して真似したわけではなく以前、A5 2段組で使おうと思っていたが、文字バランスが気になってしまい別のフォントで入稿したのでリベンジ成功です。

続いてはこちら。

ちょうどB6サイズの原稿をしていた際に投稿されていて、タイムリー!!!とテンション高めで読ませていただきました。

読んでよりB6サイズで同人誌を作りたい気持ちが沸き上がってきた。作って改めて思ったがB6はA5と文庫のいいとこ取りすぎる…。

おTips様の記事はどれも刺さり、えちえちは参考になりまくりで何度も読んでしまいます。

余談ですがちなみに当方作品だと喘ぎ下品レベル1です。

ハートや汚喘ぎなしでどれだけ受けが感じているのかを表現したいと思っているのと、シリアスメインの作風なので受けは耐えながら致してることが多いからあまり喘がない…。
(ハートや汚喘ぎがめちゃくちゃ苦手なのでそもそも使ってないのが一番の理由ですが)


・4.本の仕様まとめ

最後に今回の本の仕様になります。
もしB6サイズで本を作る際の参考になればうれしいです…!

・B6サイズ 表紙込34P 1段組(約1万3000字)
・表紙紙 里紙きり
・本文紙 書籍用紙70kg
・表紙刷り色 バイオレット
・文字組 9pt 43文字×17行
・フォント 筑紫Aオールド明朝 Pr6NL
・レイアウト 天26mm 地19.4mm ノド16.8mm 小口12mm
・印刷所 おたクラブ


こんな感じ。
ぼかしてますがなんとなくイメージわくと思います。

B6 2段組で作ってらっしゃる方もいますが、B6で作るんだったら1段組一択でした。文庫より1行に対する文字数が多くなってしまいますが、それをあまり感じさせないのがB6のいいところ…。

17行もありですが、18行でもいけそうなので次回は18行で作ってみようかな、と思います。

ノドはこれで良かったと思います。いつもノド取りすぎなので少しだけ狭めましたが正解かも。このページ数だからいけたってのはあるかと思います。ページ数が3桁超える場合はノド・小口ともにあと1~3mmとったほうがいいと思います。ここらへんは好みの世界である。

個人的に感じたB6サイズのメリットとデメリット
メリット
・A5と文庫のいいとこ取り
・1段組でも2段組でもいける
・イラストも文庫より大きく見せられる

デメリット
・対応していない印刷所もある

一部の印刷所ではB6対応してないので、探すところから。
思っていたよりB6サイズ取り扱っているところありますので、自分のスケジュールと相談しましょう。

個人的には製本カチッとで有名なブロスさんもいつかお世話になりたいので、原稿がんばります。

・最後に

次回イベントは来年5月を予定しております。
新刊は夏前からイラストのお願いやらなんやらで動いていたのでA5になってしまいますが(B6に目覚める前のお話)、それ以降はB6で統一しようかと思っております。

ちなみに今回、約1万3000字の推敲10回ぐらいやって文章変わりまくりで途中でいやになり、1週間ぐらい放置してやっと完成しました。イメージしたものを言葉で表現するってやはり難しい…。

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