John Muir Trail #8 奇跡!
アメリカ、ヨセミテ国立公園内のロングトレイル "John Muir Trail" を歩くため、夫婦ふたりで約2週間アメリカへ行った記録です。
Toulumn Meadows
ハイカーズバスで"Toulumne Meadows"に到着後、パーミットが取れたトレイルヘッド"Mono Parker Pass(モノパス)"まで、タイオガロード沿いを8kmほどヒッチハイクをする予定です。(歩いたら2時間…)
ヨセミテではヒッチハイクをするハイカーが珍しくないので、行き先を書いたシート(荷物がかさばらないようにテントのグラウンドシートの裏に書きました) を事前に用意していました。
この時、行きの飛行機でJMTを熟知しているジェフが言っていた事をまた思い出します。
"モノパスから入るより、トゥオルミーメドウからJMTを歩き始めた方がいいと思う。"
でもパーミットの決まりがあるし、もしレンジャーに見つかったら(トレイル中にパーミットの抜き打ちチェックがある)罰金やら通報やらという情報もありました。ここで逮捕されたら流石にネタすぎる。
そこで、一旦ヒッチハイクを試みる前にトゥオルミーメドウにあるウィルダネスセンターへ行ってみることにしました。
完全なダメ元で、パーミットを変更出来ないか聞いてみよう。
ここからのスタートは、大人気の"Happy Isles"と並んで抽選倍率が高いトレイルヘッドなので絶対に無理だろうけど。
施設に入ると、昨日ヨセミテビレッジにいたスタッフが。シフトで場所交代するのかな。
私たちが説明を受けた早口スタッフではなかったので少し安心しつつ、恐る恐る聞いてみました。
「モノパスからのパーミットを取ったんだけど、ここからのスタートに変更できないですよね…?」
すると、すぐさま 「OK、たぶん大丈夫だと思うから確認するね」と、まさかの回答。
PCで何かを確認して少しすると「変更できるよ!」と言われました。えーーー!?
これでヒッチハイクせずにすぐ出発できる。
しかも、JMTのルートを長く歩けるという、良いこと尽くし。奇跡がおきました。
そのあとキャンプ地などの説明を受けて、新しいパーミットを印刷してもらいました。
トレイルヘッド名は "Lyell Canyon(Donohue Pass Eligible)" 人数制限のあるドナヒューパスも通過OKということです。
ここで一気に時間の余裕ができました。
ウィルダネスセンターの外にあるベンチに荷物を置いて、昨日買っておいたバナナとチョコを食べてエネルギー補給。ここでバナナの皮を捨てられたことが地味に嬉しい。
荷物を整理していると、アジア顔のおばさまが同じベンチにバックパックを置くなり私たちを少し見てから「あれ、日本人〜?」と日本語で声をかけてくれました。
そうです!と答えると「やっぱり〜、どこまでいくの?」と聞かれ、久しぶりの日本語に嬉しくなります。
名前はサチコさん。カリフォルニアのサンディエゴ在住で、大学卒業後に渡米して20年以上アメリカに住んでいるらしい。ところどころ日本に来た留学生みたいな話し方で、アメリカに長く住んでいる人ってこんな感じになるのか?と思いました。
私もサンディエゴに少しだけ留学してたんですと伝えると、「サンディエゴはのんびりしてて本当にいいところだよねーー」と言っていました。私も今まで行ったアメリカの都市の中で一番好きな場所です。
そして衝撃的なひと言「日曜に雪ふるって知ってる〜?」え、9月なのに雪?
ストームが来るらしいよ〜わかんないけど、ワタシ寒いの苦手だからさ〜なんせサンディエゴから来てるからハハハ〜と、日本語のカリフォルニアバージョンみたいな話し方にこちらもつられます。
だから〜早く街に降りちゃおうかなって思うんだよね〜わかんないけど、寒いから。
"わかんないけど"が口グセのようで、お別れしたあとも夫との会話でしばらく真似していました。(ごめんなさい)
そして、「ルート同じだしまたきっと会えそうだよね〜わかんないけど。」とササっと先に行ってしまいました。また会えるのかな。
貴重なストームの情報、サチコさんのおかげでゲットできました。そして久々の日本語に癒されたのでした。
夏に雪が降るって、、さすがアメリカ。
雨と防寒対策はしてるし何とかなるかと思いました。
私たちも後を追うように、トレイル開始!
すぐに出会った看板に" JOHN MUIR TRAIL"と書いてあって、本当にJMTを歩けるんだ。と実感しました。
続く
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