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John Muir Trail #5 JMTに憧れて

アメリカ、ヨセミテ国立公園内のロングトレイル "John Muir Trail" を歩くため、夫婦ふたりで約2週間アメリカへ行った記録です。


日記の途中ですが、JMTを歩くことになった経緯についてザックリ書きたいと思います。

パーミット取得まで

John Muir Trail(ジョン・ミュア・トレイル)
とは、アメリカ西部のヨセミテ渓谷からアメリカ本土で最も標高が高いホイットニー山まで、シエラネバダ山脈を南北に貫く340kmのロングトレイルのことです。
全ての行程を歩くスルーハイキングに要する期間は、約3週間ほどかかります。

東京〜名古屋くらいの距離


JMTを知ったきっかけは、元テレ東アナウンサーの大橋未歩さんが書いたYAMAPのエッセイを読んだことでした。

海外ロングトレイルという、こんな楽しそうな世界があるのかと思いました。実際に行けたらきっと最高なんだろうなーーー。と、そこから数日この事について忘れられず、JMTについて調べ始めました。この時、2023年11月頃。

トレイルに適した時期は、雪が溶けた7〜9月。
仕事は3週間も休めないけど
大橋さんのように、JMTの一部を歩く"セクションハイク"であれば。。
頑張れば私も2024年に行けるかもしれない。

結婚してからハネムーンはまだ行ってないし
元々私も夫もアメリカが好きなので夫にJMTの話を提案しました。

夫は最初、軽い気持ちで、いいね〜と反応した様子だったのですが、その一言を聞いた私はもうワクワクした気持ちでアドレナリンが出まくっていたので、すごい勢いで調べ上げました。

ヨセミテでパーミットを発行した場所


まず、JMTを歩くためにはパーミット(許可証)が必要であり、その取得が一番難しいということを知りました。

自然保護の観点から、ヨセミテ国立公園から出発してJMTの途中にある"Donohue Pass"という峠を越えて歩ける人数が1日45人までと制限されているためです。

パーミットの取得は、希望の入山日の約半年前にオンラインで抽選が行われます。

"Recreation" という国立公園公式のアプリをダウンロードし、そこに希望の日付、歩く日数、人数、登山口(トレイルヘッド)を入力。

人気があるのはやはり
JMTを端から端まで歩いてスルーハイク出来るトレイルヘッド "Happy Isles"です。

毎年すごい倍率なので、一応希望にいれてみましたが、当たり前かのように落選。。

そして、私たちは比較的倍率の低い
"Mono Parker Pass" というトレイルヘッドからのパーミットを取得することができました。

勢いだけで、とりあえずパーミットが取れてしまった…!

本当にアメリカへ行くのか行かないのか、冷静に考えることもありましたが、やっぱり行ってみたい。という気持ちが消えず、飛行機やらホテルの予約が始まりました。

時期について

今回たまたまお互いの仕事を休めるのが9月だったのですが、実際に歩いてみた結果、9月して大正解でした。

一番の理由は、ほとんど蚊がいないことです。

YouTubeやブログでJMTを7〜8月に歩いたハイカーをいくつも拝見しましたが、とにかく蚊に悩まされていました。
精神的にストレスになるのは嫌だなーと思いつつ覚悟はしていたのですが、なんと私たちが歩いた9/13以降は、蚊どころか虫がほとんどいませんでした。

朝。テント内の気温 ※日によります

そして、気温も良かったです。
朝夜は冷えますが、昼間はほとんど汗をかくことなく歩けました。朝夜はコンパクトになるダウン(ダウンパンツも)1つあれば問題なかったです。

基本的にロンT1枚


9月のデメリットとしては、観光地としてのハイシーズンが終わっている事かと思います。
アメリカの夏休みは8月下旬まで。

それにより人が少ない(他のハイカーとの交流が少ない、熊などの危険性)、道路工事などが始まる可能性、街へ出るシャトルバスなどの本数が減る可能性などが挙げられます。

少ないと言っても、1日20人以上のハイカーとはすれ違いました。
海外ハイカーと交流するのも楽しかったですが、せっかくの自然の中で人が少ない方が良い人も多いかもしれないです。

白黒でかっこよく撮ってみた

そんな訳で、ざっくりではありますが、JMTに行くことを決めた流れでした。
(ザックリすぎた)

次回からは、ヨセミテ到着後の記録のつづきです。

続く

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