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却来。【NME Japan編集長がちょっと思っていること 第277回】

今週はかねてから報じられてきたザ・ビートルズのアメリカ進出60周年を記念した1964年に関するドキュメンタリー作品『ビートルズ ’64』がディズニープラスで配信されることが先週末に発表されました。先月の時点でイギリスの『ザ・サン』紙はこのドキュメンタリー作品がアップルTV+でサンクスギビング・デイとなる11月28日より配信されると報じていたのですが、最終的にはディズニープラスで配信されることとなり、日本でもディズニープラス「スター」で11月29日より独占配信される形となります。

本作のプロデューサーにはポール・マッカートニーやリンゴ・スターをはじめ、メンバーの家族もクレジットされているのですが、それに加えて『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』を監督したマーティン・スコセッシもクレジットされており、監督は同じく『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』で編集を務めたデヴィッド・テデスキが担当しています。これはオリヴィア・ハリスンからの依頼だったとのことで、『ビートルズ ’64』は彼女が主導的な役割を果たしたことが推測されます。

7,300万人以上が視聴したという『エド・サリヴァン・ショウ』の放送時、アメリカの街からは人が消えたなんていう伝説も流布しているザ・ビートルズのアメリカ進出ですが、多くの洋楽リスナー、ロック・ファンにとってはリアルタイムのことではなかったでしょうし、リアルタイムだったとしても日本からは遠い海の先の出来事だったはずです。アルバート&デイヴィッド・メイズルズ兄弟が当時撮影した映像と当事者の言葉によって、あの時のリアリティというものがどんな形で再生されるのか、楽しみにしています。

今週はPJハーヴェイの来日公演が2025年3月に行われることも発表されています。90年代、2000年代、2010年代という3つのディケイドを経て、なおも第一線であり続けるPJハーヴェイの音楽を生身で体験できるというのは貴重極まりない機会だと思っています。

Pic by Apple Corps, Ltd. / Disney+

『RADIO NME JAPAN~NEW MUSICAL EXPRESS JAPAN~』放送中
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