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謁見。【NME Japan編集長がちょっと思っていること 第274回】

ちょっとアップが遅れてすみません。今週はオリヴィア・ロドリゴの来日公演にうかがうことができました。オリヴィア・ロドリゴのデビュー・シングル“drivers license”がリリースされたのは2021年1月8日のことでしたが、その翌々週、2021年1月22日の時点で、この項で自分は次のように述べていました。「今週はオリヴィア・ロドリゴという新人の“drivers license”という楽曲にハマってしまいました……早速、テイラー・スウィフト、ロード、ホールジーらが彼女に賛辞を寄せており、ロードが“Royals”でデビューした時のような新しい風を感じています。個人的には最近はこの曲を聴いている時だけがまともに呼吸ができるというか、正しい空気の中にいると感じられる、そんな存在になっています」

あれから3年半が経ったわけですが、あっという間に世界を席巻する新世代の世界的アイコンとなり、今回ようやく日本でもコンサートが行われる形となりました。過去には昨年9月のセカンド・アルバム『ガッツ』リリース時にプロモーションでの来日というのはありましたが、来日公演としては初となり、2枚のアルバムに及ぶ珠玉の楽曲の数々を考えると、切実な思いで今回の来日公演を楽しみにしていた方もいると思います。来日公演の会場となったのは有明アリーナで、満員のなか5分遅れで開演しました。

ライヴは全4幕+アンコールという構成で、“drivers license”が早くも第1幕で披露されるのですが、それでもヒット曲に困らないのが今の彼女であり、オルタナティヴなロック・サウンドへのピュアな憧れを前面に出したパフォーマンスは現在21歳という彼女の若さにジャストフィットするもので、ところどころのMCでは東京でラーメンや寿司を食べたことに言及したり、「本当にアリガトウ」という日本語を使ってみたりと愛らしいキャラクターと麗しいルックスが全面的に炸裂していました。そのヒットの規模も含めてポップ・ミュージック界における全世界の妹のような存在とも言えるかもしれません。

今週はザ・キュアーの16年ぶりとなるアルバム『ソングス・オブ・ア・ロスト・ワールド』が11月1日にリリースされることも発表されており、ファースト・シングル“Alone”が公開されています。7分という時代の完全に逆をいく長さの楽曲で、ザ・キュアーらしいサウンドに唸らされている自分がいます。

Pic by Paula Busnovetsk

『RADIO NME JAPAN~NEW MUSICAL EXPRESS JAPAN~』放送中
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