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Xジェンダー、ノンバイナリーについて。

私はXジェンダー(無性)ノンバイナリーを自認している。
戸籍上は女性。
男性にも女性にもなりたくない。どちらに見られても違和感があるし、どちらでもいたくない。
ことさらに女の子を強調する格好はあまり好きではないけど、TPOによっては着用することを厭わない。

幼少期はピアノと茶道を習っていて(情操教育のために何か習い事をしろと言って習わされていた)母親がコンサバ女子アナ系の服装を好んでいたこともあり、似合わないし自分の好みでもないのにきらきらの着物!いかにも女の子!レースひらひら!パステルカラー!のドレスや洋服を着させられていた。
うちは母子家庭だったのだけど母は仕事一筋ATMで祖母に家事育児を丸投げしていたので、専業主婦の祖母はふたつの家を行き来しながら家事育児を担ってくれていた。
私に自分の好みのひらひらした服を着させるわりに、母は私にお手伝いさん、彼氏、夫の役割を求めてきた。
そして「あんたが男の子だったら私は離婚しなくて済んだのに。姑から男の子の跡継ぎは産めないのか、なんで女の子を産んだのかと言われることもなかったのに」と責められた。
知らね~!!神様に聞いていただいてよろしくって?お前の日ごろの行いが悪いんじゃな~い?!
世間一般の嫁はそんな理不尽にはすみません次は頑張りますので、って受け流すもんだと思うけど。私が婿を取るか母が弟作ればいいじゃん?
姑だって家付きの女主人で婿養子を取ったんだし(明治時代なのでただの婿ではなく養子縁組もきっちりする完全な婿養子)
院卒専門職国家資格持ちのバリキャリで下手に稼ぎがよかった母は姑に耐えきれず離婚してしわ寄せはひとりっこの私に。
いまさら親がどうこう言うつもりもないけど、私の性自認が歪んだのは確実にそのあたりの原体験が礎になってると思う。

中学生以降はひたすらユニセックスか小さめサイズのメンズ服を着ていた。
まわりがギャルやロリータに走っている中、パンクファッションに惹かれてそれっぽい服を探して着た。
高校もキュロットスカートとネクタイ(リボンタイではなく一般的なネクタイ)の制服がある学校に行った。
今でも普段着はジーンズか綿パンツにゆるっとしたロンTかトレーナー、スニーカーが一番落ち着く。
でも女性らしい服が絶対に着たくないわけではない。
先日の記事のセフレに会いに行くときなんかはワンピースとかふわっとしたスカートを着て行くこともある。
相手へのマナーというか、喜んでくれてその場の雰囲気が盛り上がるならそこまで拘りはない。
基本的にはユニクロとか好きなんだけど。
かわいい服着てみたらいいのにもったいない、は完全に余計なお世話である。
かわいいと言われるよりかっこいいと言われる方が数倍うれしい。