適応障害とわたし@2020/9/30
ちょっと肌寒いけれど、さわやかな目覚めだった。夜中か朝方に1度だけ目が覚めたけれど、すぐに夢の中へと引き戻されたので中途覚醒としてはノーカン。体もダルくないし、余計な眠気も残ってない。
ベッドから体を起こして洗面所に向かう。なんだか脇腹がかゆいなぁと思って見ると、蚊に刺されができていた。うそでしょ?もう10月に入るし、羽毛布団をすっぽり被って寝ていたのにヤツはどうやって刺してきやがったんだ???
たしかベチバーの精油は虫への忌避効果があったはず。アロマの力で虫よけだ。何度も思うけれど、アロマテラピーの勉強を始めてよかった。アロマテラピーアドバイザーの資格もはやく取得して、ブログでもアロマの情報発信をしていきたいなぁ。
時刻は6時ちょっと過ぎ。冷たい水で顔を洗うと上半身に鳥肌が立った。暑さが和らいでくれたのはありがたいけれど、気温の下がるスピードが速すぎる。こりゃあ、ダイビングのプール実習はドライスーツかな?
オーダーメイドかつ自分で決めたカラーリングのスーツを着るのが楽しみすぎる。というか、はやく海洋実習にも行きたい。磯の香りを思いっきり吸い込みたいし、体中に海水を浴びまくりたい。もう何年も海に行ってないし、海に飢えている状態。
あ~!はやく土曜日にならないかな~!
朝のストレッチをしながら、わたし専用のダイビング器材が恋しくてたまらなくなった。
始業時間の9時までアロマテラピーの勉強とギター練習に精を出す。今朝は早起きできたので、教本での練習が終わったあと、Uフレットを参考に中谷美紀さんの「クロニック・ラヴ」を練習した。もともとギターで演奏する曲ではないけれど、メロディや歌詞に一目惚れ(一聴き惚れ?)して即座に「これ弾けるようになりたい!」と思った。もし参考サイトがなかったら耳コピしようかと思ったけれど、Uフレットのおかげで手間が省けた。しかもコードは意外と複雑ではなかった。
さっそくカポを付けて練習してみた。…が、コード進行は難しくないものの、曲と合わせて弾くのに慣れていないので5、6小節あたりでダウン。そりゃ当たり前だ。初見でスムーズに弾けたらビックリすぎて腰抜かすわ。まだ「サマータイム」も模範演奏と合わせて弾けないレベルなのに。
とりあえず、まずは教本をマスターしてしまおう。話はそれからだ。別に焦って練習する必要もないし、のんべんだらりと楽しく練習しよう。
今朝の進捗会議も、完全にわたしは空気。しかも明日からは新人も朝のzoom会議に出席するとのこと。それを聞いた瞬間、「明日から空気どころか、参加してること自体も忘れられそうだな」と思った。だって今年の新人、みーんな開発スキルが高いんだもの。OJTの時だって、自分たちで力を合わせてシステム開発を進めていたし。
そんな新人たちの姿を見て、これなら安心して会社を辞められると確信した。
仕事は自分の不得意な分野で苦しみながら働くものじゃない。自分の得意分野が活かせる場所で、人の役に立つことや命を救うために楽しく働くものだ。
けれど、日本の就活は狂ってる。毎年、決められた時期に決められた服装と髪型を学生に強制し、挙句の果ては学力テストや出身大学で大勢の学生を振るいにかける。
そもそも、なぜ大学に通っている最中に面接に出向いたり、企業説明会に参加しなければならないのか?交通費を出してくれるわけでもないくせに。厚かましいにもほどがある。そのくせ学生が内定辞退を申し出ると、なぜか逆ギレする始末。何様のつもりだよ?なんなの?バカなの?
わたしのもう一つの夢は、日本の狂った就活の概念をぶっ壊すこと。黒髪にする必要もなければスーツを着る必要もない。それに、わざわざ授業を犠牲にして面接や説明会に参加する必要もない。もっと学生側に、自由でのびのびとした就職活動を提供したい。
就活エージェントから明らかにブラック企業と分かる会社に勝手に履歴書を送られたり、間違いだらけの履歴書を捏造されて会社に迷惑をかけられる学生は毎年たくさんいる。実際、わたしを含め大学の友人たちが同じ被害にあった。一歩間違っていたらプライバシーの侵害で訴えているところだった。
今の会社はエージェントに「手に職をつけられるよ!それにmarina*さんは几帳面な性格だし文系でも技術職につけるよ!(?)」などと意味不明なことを言われて面接を受けることになった。
自分を必要としている人間なんて存在しない。
面接官に正直な意見や考えを述べても嫌な顔や面倒くさそうな表情ばかりされたし、性格診断テストを受けたら初対面なのに性格について難癖をつけられた。学歴しか把握してない人間が、わたしの性格だけじゃなく価値観や考え方を笑いながらバカにした(ちなみに、その会社はブラック企業ランキング1位〜10位内の会社だったことを面接が終わった直後に知った)。
その影響で軽い就活うつに陥っていたわたしは、3年以内に絶対に退職すると期限を決めて今の会社に入社した。ところが、入社2年半を過ぎた去年の10月に適応障害になって人生のドン底に真っ逆さま。パワハラをしてきた現場の女上司と本社の上司を殺してやりたくてたまらなかった。
“あなたは来年も今の会社で働いていたいですか?”
以前、何かの本かサイトでそんな質問を目にした。答えはもちろんNOだ。NO以外の答えはなし。
毎日いてもいなくても誰も困らない。作業を依頼されたと思ったら納期や締め切りが今日や明日中とか、直前になって急かしてくる上司のもとで働くのはもうウンザリだし耐えきれない。また心と体がボロボロになっちゃう。
だから、きっぱり2020年内で退職させてもらう。父と母は絶対に「なんでそんなことしたんだ!」と責め立てるに違いない。でも、そんなこと知るか!わたしの人生、死ぬまでわたしのものだ!!会社を辞めるのは父でも母でもない。このわたしだ!!!もう誰かに自分の人生に口出しされても従うつもりはない。アドバイスを受けても実行するか否か決めるのはわたしの勝手だ。
ていうか、そもそもわたしはお金稼ぎだけを理由に働きたくない。毎日が楽しくて幸せで、たくさんの人に「ありがとうございます!」と笑顔で感謝される仕事がしたいだけ。それ以上でも以下でもない。
たまに「食いっぱぐれなくて給料もそこそこな仕事をしたい」と言ってる人がいる。そう思ってた時期が大学生のわたしにもあった。お金さえあれば美味しいご飯やお酒を毎日飲み食いできるから。
でも、そんな他力本願な考えで働いていたら、間違いなく人生はつまらないものになると、適応障害になってから思い知らされた。だって、食べることとお金以外に自分のやりたいことや好きなことが頭にないから。
適応障害になる前、わたしはお金を稼ぎまくって貯金して、通帳に数字が増えるのを喜びにして働いていた。もちろん、稼いだお金を趣味や自己投資に使おうとしなかった。「将来の自分のためだ」と言い聞かせて、家に入れるお金以外で財布の紐をゆるめることを決して許さなかった。
そのせいで、人間関係も物事への価値観も狭く浅いものになってしまった。新しい友達なんて作る気も仲良くする気もなかった。辛かろうが苦しかろうが、なんでも1人で我慢して乗り越えなきゃ。そう思って生きてきた。
だけど、そんな生き方を続けていたら体が悲鳴をあげ始め、ついには心もズタズタにされて取り返しのつかない状態になった。そこまで追い詰められて「あぁ…多分これは間違った生き方と考えをしてきたバチが当たったんだな」と思った。
復職する1週間ほど前。母と2人で日帰りドライブで千葉まで出かけた。
その時のわたしは「はやく働かなきゃ」という思いで頭の中がいっぱいだった。嬉しいことや楽しいことがあっても笑えないし、そもそも自分の口から言葉が出てこない状態だった(ぶっちゃけ、今でも家族(特に母親)や会社の人の前では笑えない。その他の人たちとは楽しく笑顔でおしゃべりできる)。
海ほたるパーキングエリアの展望台から見えた海はとっても青くて綺麗で、思わず飛び込んでしまいたくなった。ボロボロになった心と体、今まで生きてきた記憶、すべてを海の中へ葬り去ってしまいたかった。
そんな日から約8ヶ月後の今。わたしはダイビングを始めて海に潜る準備をしている。正直、今でも信じられなくて夢でも見てるんじゃないかと思う。
ヨレヨレのスキニーと毛玉だらけのコートを着て、泣きそうな顔で展望台から海を見ていた自分に言ってあげたい。
人生、意外と捨てたもんじゃないかもよ?