激怒がもたらした勝利

交流戦明けの21日、DeNAとの初戦、阪神は2軍で調整していた大山が復帰、4番に入った。2回の最初の打席、DeNAの先発ジャクソンから右前にヒットしたが前川以下が凡退。4回も1死森下四球の後中前安打したが前川遊ゴロ併殺。

　戻ってきた大山が打っても後が続かない阪神、そんな中先発西勇は故障の宮崎が戻ってきてクリーンナップがオースティン、牧、宮崎というDeNAを3回まで毎回3人。度会、牧の安打で1死1、2塁にされた4回も宮崎2ゴロ、続く筒香を遊ゴロに抑えた。

　後半に入っても依然ジャクソンに沈黙の阪神、7回2死後梅野が右中間に2塁打、小幡四球で1塁。阪神は西に代わり代打糸原。これに対しDeNA、ジャクソンの投球数が102球、100球を越えたのもあって左の坂本。阪神も左対左を避け代打の代打にノイジーを起用したが2球目を打って1塁ファールフライ。

　阪神は8回から中継ぎのエース桐敷。ところがこの日は球威、制球に欠け1死後、桑原に右前安打、渡会四球で1、2塁。阪神、打者オースティンに漆原。1－1後の3球目。オースティン内角球に詰まって3ゴロ併殺。

　継投の阪神、9回は石井、無死牧に中前安打されたが、後宮崎、筒香、山本を3者連続三振。

　その裏DeNA、4人目のウィック。阪神無死4打席目の大山右飛の後前川の1ゴロが内野安打。すぐ代走植田。佐藤死球で1、2塁。梅野三振で2死の後小幡、1、2球ファール、3球目ボールの後4球目もファールの5球目内角に来た変化球を右前にヒット。

　前進守備の右翼度会は強肩、2塁走者の本塁突入は冒険だったが、交流戦の最後右犠飛になるところを3塁走者を走らせず岡田監督に激怒された藤本3塁コーチは必死のゴー。これに植田応え決勝の1点。交流戦明けをサヨナラ勝ちで飾った。

　ミスはきっちり糾弾しておいたほうが良い。あの時優く済ませていたらこの日の勝利は無かった。試合後の岡田監督｢あんなん止めたら俺野球をやめるよ｣と言って周りを笑わせた。

令和6年6月22日