声出し番長交代
たかが円陣の中で声を出すだけというなかれ、今季38年ぶりに日本一になった阪神、8月前半の試合前ベンチの前で選手を前にして原口が「バモス」(さあ行こう)と叫んだ。阪神はそこから10連勝、リーグ優勝、日本一に突き進んだ。
その時は原口だったが、今年の阪神の声出し番長は糸原で円陣の前で手を代え品を代え声で試合前のチームの士気を鼓舞した。その糸原が26日来年の声出し番長に森下を指名した。「考える時間は一杯あると思うので2月1日にしっかり合わせてくるようにして欲しい。キャッチボールとかに集まって『さあ、いこう』とかあるので合わせてくると思う。体はもちろんだけど頭も」というわけだ。
先輩の命令、もちろん森下「受けさせてもらいます」だ。声出し番長,経験済みで5月20日の試合に声出しを担当、その日自身プロ入り初ホーマー、もちろん試合には勝ってそこから8連勝した。連勝中は同じ選手が声出しをする。
そこで糸原のやり直しの演出が入り、これがムードを盛り上げた。一方これが森下には勉強になった。あと心配が無くなった糸原は来季は打者に専任。今季は代打専門に回り、出場は69試合に留まり打率も2割3分6厘、億万長者ズラリの中で来季の年俸は1,000万円減だった。「やっぱり試合に出たい。2月から勝負がはじまる。その時しっかり動けるからだにと思っています」そのため年末年始も大阪に残り体づくりを行い、キャンプ初日に合わせる。
令和5年12月28日