阪神これから
ロッテ戦のための東京遠征に参加していない阪神の新外国人投手H・ゲラは甲子園に居残り雨の12日は室内で練習した。15日からの中日、ソフトバンク、最後のオリックスの8試合には合流、この間連投を志願すると話した。
昨年まで大リーグレイズに在籍。中継ぎが多かった。投手の前は野手。遊撃を守っていた。その前歴が残っていて送球の際腕を後ろに引かないで投げるいうところの内野手投げ。制球が良い反面、球速に懸念材料があったが、来日してみると取り越し苦労。直球は150kmを越し制球ビシビシときた。オープン戦には3試合に投げて失点0。
獲得の際のビデオテストから「ひろいもの」と評価していた岡田監督。「俺の目には狂いがない」とばかりに落第の刻印で2軍に落とした湯浅の代わりに岩崎とのダブルストッパーの構想を明らかにしている。ゲラの連投志願はそれを受けてのものだ。
打てば響くこの人。いう事はいちいち納得。「ストライクゾーンで勝負するのは投手として当然。シーズンで投球回数が50、60イニングになった時を考えると球数が少ない事に越した事はないから。ストライクを投げて勝負するのをいつも考えている」。
予習、復習も怠りない。これまでのオープン戦、日本の打者の特長を把握するために映像などで徹底チェックしている。「2ストライク以降は大振りしないイメージだ。だから三振を取る事も簡単でないだろうし、改めて粘り打者が多いと思った」結果、直球オンリーではなく変化球のキレや制球の大事さを再認識。
ゲラが前日に続き居残り調整した13日、本隊はZOZOスタジアムでロッテに勝ちオープン戦10試合目で初勝利。伊藤将が先発5回投げ後村上が4回投げた。「伊藤と村上が投げられたので良かった」と岡田監督。15日からかねてから「戦術を入れて戦う」と約束していた中日戦。「明日、ミーティングをやる。バントの確認もやる」。
これには連投準備完了のゲラも加わる。
令和6年3月14日