スター誕生
交流戦のテレビで打席に入る前、本塁ベースの手前で立ち止まり2度、3度ジャンプする日本ハムの水谷瞬をみて「この選手陸上競技をやったらオリンピックに行く」とみていたが18日に終了の交流戦で首位打者に輝き19日12球団で最も活躍した選手が選ばれる最優秀選手に決まり賞金200万円を手にした。
首位打者は2015年当時西武にいた秋山(現広島)の4割3分2厘を抜く4割3分8厘で歴代最高。MVPは交流戦の優勝したチームから選ばれるが水谷の打率4割3分8厘に球団創設20年目で初優勝の楽天も負けた。
今年23歳の水谷は愛知県で生まれた。父はナイジェリア人、母は日本人。高校は島根県の石見智翠館高。甲子園出場は無し。19年ソフトバンクにドラフト5位で指名されたがそれから5年2軍で過ごした。1軍出場は無く昨年ウエスタンリーグには83試合出場、打率2割5分9厘、本塁打は4本だった。
そんな選手が現役ドラフトで日本ハムに移籍、今年開幕から1軍のベンチに入ったが5月29日の交流戦の緒戦、対阪神戦に左翼1番で出場4打数3安打を記録,以後ブレークした。右投げ右打ちで打撃はシュアという印象も才能豊かな選手一杯のソフトバンクでは目立た無かったという事になるが、その水谷を日本ハムが現役ドラフトで指名したのは埋もれた才能を予見した人がいたからこそでその人も凄いが、入団当初は日本ハムでも目立た無かった。それが交流戦が契機に一気に才能が花開いた。ここには水谷を変えた人がいた。
そうでないと4割3分8厘は考えられない。そこに新庄監督がいるのは間違いないが取材に応じていない。水谷もそこらはあきらかにせず「活躍は交流戦だけだったと言われないようにリーグ戦再開後も全力で頑張ります」と話している。いずれにしてもスターが突如出てきた。
令和6年6月21日
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